日記

オレの魅力に気付けるかな?
2018.06.13

扇ノ山(おうぎのせん)を登るのは初めて。その名のごとく扇をめいいっぱい広げたような形をしている。
朝は予報通りとはいかず、雨が残っていた。雨が止むまで宿で待ち続け、予定よりも1時間半遅れで出発となった。雨が上がると晴れ間が現れる時間もあったが、山は豊富に蓄えた水で湿度が高く、一日を通じて曇天となった。しかし、雨が降ることはなく、雨上がりの静かな山を歩くことが出来た。

また、昨日地元の山岳会の方々との話の中で、豪雪地帯ならではの独特な形をした木々を探しながら歩くことで、終始楽しむことができた。
斜面には根元から大きく曲がった木が多く。ブナの木は特にねじ曲がったり、まるで便器のような形をしていたりと、本当に不思議な形をした木を見つけるたびに、ひとり驚き喜んだ。

山頂まで高木が多く、展望は殆どなかったが、山頂には、登山口から一時間ほどで到着し、改修工事が終わったばかりの立派な避難小屋が目に飛び込んできた。
山頂で、雲が晴れるのを待ちながら、のんびりランチをとったが、雲は晴れることはなかった。その後、氷ノ山(ひょうのせん)へと続く林道へと下山した。

人気の全くない林道は、野生動物の生活道となっていて、常に動植物の気配を感じながらも、手つかずの自然を楽しむことが出来た。扇ノ山の深い緑が山の深さをより際立て、梅雨がその源になっていると山が教えてくれた気がする。
人それぞれに必ずその人だけの魅力があるように、どの山にも必ず魅力がある。しかし、それに気付けるかどうかは登る人次第だ。山はいつでも登山者に「俺の魅力に気付けるかな?」と挑戦状を突き付けているのかもしれない。

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