日記

新たな一歩へ
2021.08.03

終焉から一夜が明けた。窓の外を覗き、山を見る自分がいる。
もう登る必要がないはずなのに、身体に染みついている。
「ああ…そっか、終わったのか。」と雲に隠れた利尻岳を見ながらつぶやいた。
何とも言えない心境だ。うれしさとも寂しさともいえない心の状態。虚無感ともいえるだろうか。
あまりに膨大な時間を費やした旅が終わったばかりなのだから、無理もないだろう。
そして「あのゴールでよかったのだろうか」と一人考えこむ時間も。

午前中に取材を2件受け、午後はお世話になった方々への挨拶回りをして過ごした。
最後に、2014年日本百名山ひと筆書きを達成したゴールの地を訪れ、今も綺麗に維持さえた記念プレートに触れた。
最後の一文に「これは田中陽希にとってさらなる挑戦への通過点である。」とあった。
それを読み、ぐっと力が入った。
そうだ。挑戦のゴールは同時に次なる挑戦へのスタートでもあるのだ!

 この日記に書かれている場所はこの辺りです