日記

6度目の誕生日
2021.06.05

2014年4月から始まった日本百名山ひと筆書きの挑戦(人力旅)。その最中に誕生日を何度も迎え、歳を重ねてきた。

31歳は南アルプス広河原にて、雨の中一人冬期小屋で、非常食のピーナツを貪った。
32歳は北海道上川町の民宿でいただいたケーキを一人頬張った。
35歳は蒜山(ひるぜん)高原のペンションにて、女将さんから手づくりのケーキをいただいた。
36歳は甲斐駒ヶ岳の七丈小屋にて、小屋のスタッフさんからのサプライズで手づくりケーキをいただいた。
37歳は未知の新型コロナウイルスが感染拡大する中、山形県酒田市での長期停滞中、一人空き家生活で迎えた。

そして、6度目の誕生日を今日迎える。
年齢は38歳。心も体も元気でいることにまずは感謝しなくてはいけないのだが、4年前の2018年1月、34歳で歩き始めた現在の挑戦。当時はこの年齢まで歩き続けていることは想像すらなかった。そして、まだ挑戦を終えることができていないことを喜ぶべきか。
しかし、けして消極的ではない、後悔の念も全くない。だから、気持ちは晴れやかだ。この状況を楽しむ、まだ歩いている自分を客観的に見て、4年前の心境を笑い飛ばしてやればいいのだ。

気持ちよすぎる澄み切った青空と草原を抜ける爽やかな風、38歳の一歩目としてこれ以上ないコンディション。
阿寒湖への長い峠道を気分よく走り続けることができた。
標高750mの双岳台から見る雄阿寒岳、雌阿寒岳の景色が、38歳の誕生日プレゼントとなった。

 この日記に書かれている場所はこの辺りです