日記

日高山脈へ出陣じゃ~
2021.04.21

日高町日高での11日間のコンディション待ちを終え、ようやく最難関となる「日高山脈」へ足を踏み入れる朝がきた。
昨晩は緊張からか熟睡ができていなかったように思う。

朝6時半、ずっしりと身体に食い込む100リットルのバックパックを背負い宿を出発した。総重量はなんと42㎏!こんなに重いバックパックを背負い縦走することは初めてのこと。寒気が残り、北からの風が強い。空を流れる雲がすごい早さで行く先へと流れていく。1日目の今日は、登山口まで30㎞を歩く。当初の計画では林道には入らず手前から支尾根に入り、標高1000m付近で1泊の予定だったが、停滞中にすっかり雪が無くなり、計画を変更した。

出発から3時間、最後の民家を過ぎた。チロロの巨石を通過し、ほどなくして道は細くなり、林道となった。
歩きながら、7年前に脚を痛め引きずりながらも幌尻岳(ぽろしりだけ)を登り、歯を食い縛りながらこの道を歩いたことを思い出していた。
当時は必死だったが、今となってはそれも良い思い出だ。

林道終点までは14㎞ほど。深い谷あいを行くため、早々に雪が現れ始めた。緩やかに標高を上げながら、少しずつ距離を延ばしていく。日陰には多く雪が残り、日向には全く雪がなかった。

チロロ林道を外れ、二岐沢沿いの林道をさらに3㎞歩いた。14時に1日目の行程を無事に終了。背負うだけで汗が出るバックパックを、しばしの間下ろすことができる。
明日からいよいよ日高山脈主稜線へと上がる。
翌日に備え、午後はのんびりとテントの中で身体を休めた。
どんな状況なのか…。この日も拭えぬ不安が一晩中続いた。

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