日記

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2021.04.01

実家での131日にも及ぶ一時停滞が明ける。
今日、4月1日から残り18座となった旅が動き出す。
スタートから3年3ヶ月。何度目の再スタートになるだろう。ここで、改めて伝えておきたいことがある。一時停滞も旅(挑戦)の内、停滞中だからといって、動力を使っての移動はしていない。

これまで通りの朝。しかし、部屋は片付けられ、身支度を終えた荷物が片隅にまとまっている。昨日までとは違う緊張感があった。
何か落ち着かない。
過ぎる時間はいつもより早く感じた。

早めの昼食をとり、20キロを超えるバックパックをずしりと背負った。父と母、それぞれに握手を交わし外へ。愛犬に「父ちゃん、母ちゃんよろしくな。」と一言伝えた。

「ありがとう!行ってきます。」

そう言い、故郷を旅立った。
久しぶりにひと冬を実家で過ごした日々が巡っていく。
道端の野花が、長い冬の終わりを告げていた。
桜並木が続く麓郷(ろくごう)街道を下ると、これから足を踏み入れる夕張山地が迎えてくれた。
山からの冷たい風が、山はまだまだ厳しいことを乗せてきた。
はやる気持ちを静めるように、富良野西岳の麓にある宿へと落ち着いた。

久しぶりの感覚を確かめるような一日となった。

 この日記に書かれている場所はこの辺りです