日記

大晦日~2020年走り納め
2020.12.31

新型コロナウイルスにより世界規模で未曾有の困窮が広がった2020年。未だに収束の兆しはなく、むしろ感染拡大が止まらない状況が2021年も続きそうだ。
しかし、無関心や無視をするという意味ではないが、そればかりにとらわれていてはならない。
この旅(挑戦)も、未知のウイルスだけではなく、様々な自然の猛威に直面しながらも、根気強く向き合うことで、何とか切り抜けさせてもらい、ここまできた。
根拠はなく自信も大して無いのだが、きっとこのウイルスも切り抜けていけるだろう。

4月からの緊急事態宣言下、様々なことに対しての不安や疑心暗鬼の中で、一心不乱に走り、それらを振り払おうとしてきた。そして、その距離は3ヶ月間で1500㎞を超えた。よほどのプレッシャーがのしかかっていたことを今振り返っても感じる。
そして、環境や一時停滞の理由は違うが、実家での生活中も走ることを再開させた。酒田市の時は春から夏、服装は半袖半ズボンだったが、今は真冬。外に出るだけであっという間に体の芯まで冷えてしまう。しっかりと防寒し、走ってきた1ヶ月間。その節目、そして、2020年の節目として、フルマラソン(総距離は45キロ)を走ることにした。

走り納めをする日に限って、今シーズン一番の冷え込み。最低気温-25度、最高気温、
-14度。まさに極寒だ。走り納めどころかフルマラソンなどするコンディションではない。
だが、条件が厳しくなればなるほどに、不思議とやる気やチャレンジ精神に火が着く。
とはいってもさすがに-20度以下で走るのは危ない。結局10時半過ぎに家を出発した。それでも気温は-16度。救いなのは風がなく、日差しがあったことだ。
路面はスケートリンクのようにつるつるだ。程よく圧雪された路面を「キシキシ、キュッキュ」と音をたてながら、大きなアップダウンが続く東山方面へと走った。

出発から2時間20分ほどで中間地点(24キロ、家まで残り21キロ)のコンビニに到着。簡単に昼食を済ませ、休憩もそこそこに後半戦へと走り出した。後半は空知川(そらちがわ)まで下り基調、渡ってからは、家まで麓郷(ろくごう)街道をだらだらと登っていく。

午後になると冷たい風が吹き始め、厳冬期用のバラクラバがカチカチに凍ってしまった。
走るペースも30キロを過ぎてから徐々にペースダウン。ペースが遅くなると体の熱も下がり、体温が下がっていくのを感じた。しかし、疲労もピークでペースを上げることが難しくなった。
家まで11キロ。麓郷街道に入り2キロほど走ったところで、ついに足が止まった。あまりの低温で筋肉が硬直し、関節に痛みが出始めてしまった。ここで無理して故障になっても本末転倒なので、走るのをあきらめ早歩きに徹する。
走ると痛むが、歩きでは全く痛みが出なかったため、思った以上にしっかり歩くことができた。予定よりも30分以上遅くなってしまったが、16時に帰宅することとなった。
タイムは45キロ4時間50分(休憩の15分は含まず)。真冬の雪上極寒フルマラソンとしてはまずまずのタイムだろう。
もう少し暖かければ、4時間くらいで走り切ることができたかもしれない。
納得の走り納めができた。これで、いい新年を迎えられそうだ。

 この日記に書かれている場所はこの辺りです