日記

帰ってきました日本海
2020.09.09

休みが明けても、残暑は今日も変わらないようだ。
日一日と稲穂が黄金色に深く変わり行く姿に、暑くとも季節が進んでいると感じる。
蒸し暑さで霞がかかる空の先に、うっすらと世界自然遺産にも登録される白神山地の山々が見えていた。次の山は青森県1座目となる白神岳。秋田県での時間も残りわずかだ。

田園地帯を抜ける道の先に、海岸線に立つ風力発電の風車が、風を受けて回る姿が見えた。海はまだ見えない。秋田県最後の夜を過ごす宿の裏手に回り、松林を抜けた。
打ち寄せる波音が聞こえ、目の前に酒田市停滞時以来の日本海が広がった。

約1ヶ月かけて奥羽山脈、北上山地を越えて太平洋へと出て、再び山々を越えて、日本海へと戻ってきた。山を登りつなぐ旅で海岸線まで出る機会が少ないだけに、海に触れるのはとても新鮮だ。
夜中、激しい雷雨が、残暑の終わりを告げていた。

 この日記に書かれている場所はこの辺りです