日記

8月最終日
2020.08.31

東北北部の難関と意識していた和賀岳(わがだけ)を無事に登り終えたことで、緊張から解放されたのだろう。8月最終日の朝は、数日前よりも気持ちが軽い。
3日間お世話になった宿を曇天の中を出発。

今日の目的地は東北北部の小京都と言われ、武家屋敷が並ぶ仙北市角館町(せんぼくしかくのだてまち)を目指す。移動距離は26キロと優しい。
昼時に角館町に入り、昼食をさっとすませ、黒塗りの塀が続く武家屋敷へと足を運んだ。

例年ならばもっと賑わっているという通り、歩く人の姿はちらほら程度。ここもコロナウイルスの影響は大きいようだ。
角館を代表する伝統工芸品、樺細工(かばざいく)を作る工芸師のご主人もそう話していた。陳列された山桜の皮を柳の、木の枠に貼り付けた茶筒がとても精巧で、美しかった。

武家屋敷内も感染防止対策のため、外観のみの見学となり、春には満開のしだれ桜でたくさんの人々を魅力する桧木内川(ひのきないがわ)沿いを、秋田県名物バター餅を頬張りながら歩いた。
来春はきっと再びの賑わいを願うばかりだ。

 この日記に書かれている場所はこの辺りです