日記

姫神山
2020.08.21

266座目の姫神山(ひめかみさん)はなかなかタフな1日となる。
朝日を浴びる岩手山を背に、15キロ先の城内登山口を目指した。朝靄が湧き上がる田園地帯を抜けて、北上川を渡ると、石川啄木の故郷渋民(しぶたみ)に入った。

7時を告げる音楽が響く。通りかかった学校の校歌のメロディーでもあるそうで、歌詞には岩手山や姫神山も入っていることを、学校の前に飾られた石碑で知った。
歌詞には「雪をいただく岩手山、名さえやさしき姫神の」とあった。石川啄木さんだけでなく、この地に住む人たちにとって、とても大切な存在なのだろう。

国道を渡ると姫神山への登りが早速始まった。登山口まではまだ7キロもある。
美しい円錐形の姫神山だが、火山ではない。北上山地と同じように隆起して出来た山が、長い年月をかけて浸食されてできたという。
浸食されてできた山は他にもあるが、姫神山のようなきれいな山容は珍しいかもしれない。

姫神山の登山口が近くなるにつれて、気温は上昇。9時に城内登山口に到着。一本杉登山口と比べるとひっそりとした雰囲気だ。
案内板を見ると、この山は大昔から信仰されてきたことが分かる説明があった。これから行く登山道には山頂まで水石、笠石など13の霊場があるそうだ。きっと、前回とは違う雰囲気が味わえるだろう。

登山口を出発して間もなく、湧水が流れる清水神社に到着。暑さは少し和らいだが、昨日の疲れが色濃く残り、思うように足が前に出ない。コースタイム2時間の登り、岩手山よりは大分楽なはずだが…。
結局、山頂まで体力が回復することはなく、ゆっくりゆっくりとした足取りで、出発から1時間10分で5年ぶりに登頂させてもらった。

山頂からは北上山地はよく見えたが、昨日よりも雲は多く、朝見えていた岩手山はすっかり隠れてしまっていた。山頂は相変わらずのにぎわいで、たくさんの登山者が景色を眺めていた。
山頂で1時間以上休憩をして、体を休め、前回と同じ一本杉登山口へと下山した。大昔の信仰の名残に触れながら、新たな姫神山を知る機会となった。
蒸し暑さの中、疲れた表情で宿へと到着。はしゃぎすぎの登山にはご注意を。

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 この日記に書かれている場所はこの辺りです

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