日記

思い出の味
2020.08.19

ホテルの部屋からは今朝も岩手山が綺麗に見える。すでに太陽が高くなり、日差しが燦々と降り注ぐ。稲穂が垂れる田園地帯の奥の岩手山はまだ小さい。
出発して2時間後、少しずつ川幅が狭くなる北上川を渡り、盛岡市内へと入った。盛岡の街並みの奥に、少しだけ大きくなった岩手山が見えた。

盛岡といえば、わんこそば!
百名山の時は、101杯完食したが、今回は三百名山だから、301杯を目指すと少し前まで意気込んではいたが、それよりもカツ丼の方が食べたくなってしまい。11時の開店に合わせて東屋(あずまや)さんへと走った。

お店に入ると、懐かしい雰囲気に、当時のことを思い出した。座敷では、すでにわんこそばに挑戦する人の姿があり、「はい、もういっぱい~はい、どんどん~」という入れ子さんのかけ声も懐かしい。カツ丼を待つ間にわんこそばに挑戦する人たちの「いや~厳しくなってきた」という声を聞いているだけで、こちらもお腹が満たされていくようだ。
しばらくすると蕎麦とカツ丼が運ばれてきた。サクサクトロトロのカツ丼に笑顔がこぼれた。少し早い昼食だったが、ペロリと完食。
変わらぬ味に、百名山の時どうしてもカツ丼も食べたくなって、休みにしたことを思い出した。

そのあとは休む間もなく、盛岡駅へ。ザ・ノース・フェイスのお店へ挨拶に立ち寄り、市内を後にした。
北上川をもう一度渡ると、岩手山への広い裾野に入ったようで、だらだらと続く上り坂を強い日差しに耐えながら歩き続けた。夕方4時過ぎ、登山口から4キロほど手前の小さな宿に到着。
たくさんの美味しい料理でしっかりと栄養補給をして、早めに就寝した。明日は6年ぶりに岩手山へと登る。

 この日記に書かれている場所はこの辺りです