日記

タイマグラの民宿
2020.08.15

閉伊川(へいがわ)沿い走る国道は、宮古市と盛岡市を結ぶ主要幹線道路。
お盆休みということもあり、交通量は多く、走り抜けていく車のスピードは速い。高速道路並だ。歩道は無く、歩く側からすれば、恐怖を感じることもある。ドライバーもまさか歩行者が居るとは思ってもいないだろう。
ヒヤヒヤしながら歩き続け、昼前に旧川井村の北上山地民俗資料館に立ち寄り、この地の歴史や当時の暮らしぶりに触れた。また、北上山地や明日登る早池峰山(はやちねさん)の事も学ぶことがてきた。想像以上の展示資料の数には驚いた。

昼食を済ませた後は、もくもくと早池峰山の玄関口ともいえるタイマグラを目指し、細い道を歩いた。夕方、谷間にぽっかりとキャンプ場が広がった。たくさんのキャンパーが夕食の準備を進める匂いがする。
そこから1キロほど先に、この日の宿が森の中にひっそりと佇んでいた。初めて利用する民宿は、ご家族で営んでいるようで、一軒の古民家に住む家族に笑顔で迎えられた。

お手製の五右衛門風呂で汗を流し、夕食までの時間をご主人と話をしながら、縁側で過ごした。
なんと、30年以上前に大阪府から移住して来たそうだ。
独身の時には、槍ヶ岳山荘でも働いたことがあるらしく、日本各地の山で登山ガイドの経験もあったという。その中で、北海道で知り合った方に影響を受けて、山中で自給自足の生活をしながら、小さな宿をやりたいと思い、この地にたどり着いたそうだ。
きっかけは違えども、自分の父と同じような価値観があるように思え、話を聞きながらとても居心地が良かった。
冬の暮らし、この地の人々、薪のこと、食べ物のこと、山のこと、スローライフを満喫しながら、宿を営み、宿泊者との交流も大切にする姿が、自分のこの先の人生のヒントになったかもしれない。
また、たまたま同じ日に泊まった他の宿泊者とも予想外の共通点があり、みんなで驚き笑う一夜を過ごした。

 この日記に書かれている場所はこの辺りです

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