日記

春の陽気だが…
2020.04.03

山形県内では、雪が多いはずの新庄市(しんじょうし)。朝、ホテルの窓から見る街並みの中には全く雪の存在は見当たらない。
駅の高架を越えて市内を歩いている間、人影がない。理由は今朝のニュースだろう。新庄市からも感染者が出たようだ。閑散とした市内を抜けると、漂う新型コロナウイルスへの恐怖心とは無関係といった感じで、朝日を燦々と浴びる月山が、大きくも優しさを感じる姿を見せていた。自然界では、いたって変わらぬ時間が流れているようだ。

最上川沿いを走る国道を淡々と歩きながら、この先の旅をどうするのか、日々のSNSの発信をどうするのかを考えた。この先、感染拡大が止まらずに…。考えたくはないが、旅への影響は間違えなくあるだろう。その中でも進むのか否か。歩きながらの自問自答は繰り返された。

谷間を行く最上川も、日本海まで30キロを切ると、遠くには風力発電の風車が立つ平野が見えてきた。
背中に受ける暖かな南風が、揺らぐ歩みを前へ前へと押してくれる、そんな1日となった。

 この日記に書かれている場所はこの辺りです