日記

今年もあと10日
2019.12.21

昨日は1日雨となったため、只見町(ただみまち)にて予定外の休養をとった。しかし、その時間は先の山や道路情報、天気予報などの情報収集をする有意義なものとなった。
会津朝日岳から御神楽岳(みかぐらだけ)を登るまでは予定通りに進む。その先の予定を飯豊山(いいでさん)から南会津町の七ヶ岳(ななつがたけ)へと変更した。理由は、飯豊山を登るために必要な、3日間の好天が見込めないことと、七ヶ岳へ、北側の黒森沢登山口から登ることができるようになったためだ。

昨日の休養と先々の山の見通しを立てることができたため、会津朝日岳を登った時のような心境は、ある程度落ち着かせることができていた。

清々しい気持ちで、他の地域よりも厳重に雪囲いを終えている家々へ目配せしながら、只見町から只見川に沿って、金山町(かねやままち)へと歩く。
昼前には、予報よりも早く天気が回復しはじめた。今年も残り10日となり、週末なのに誰一人として、家の外へ出ている人の姿はない。本来ならば深い雪に包まれて、長い冬を家の中でじっと耐えている時期なのだろうが、今年は雪が少なく、さらに春を感じてしまうような日差しに、今冬であることを忘れてしまう。

4年前、御神楽岳から金山町へと下山して、今日と逆の道のりで只見町へと入った。大塩の集落に入った時に、4年前にも立ち寄った天然炭酸水が湧水していることを思い出した。
今回も井戸のそこからぼこぼこと炭酸が沸き上がる大塩の天然炭酸水へと立ち寄った。久しぶりに一口飲んでみて、炭酸をほのかに感じる。微炭酸という感じだ。井戸の隣には炭酸水を商品化している工場もあった。町の特産品のようだ。古くからの歴史があり、ヨーロッパでは医療用としての利用もあるそうだ。

久しぶりのその場所に着いてあることを思い出した。見覚えのある看板、8月に炭酸水を汲みにきた方が井戸に落ちて亡くなられた場所だった。その影響かは定かではないが、週末なのに炭酸水を汲みに来ている人は誰もいなかった。
手を合わせて、宿のある本名(ほんな)駅前の宿へと走った。

 この日記に書かれている場所はこの辺りです