日記

飯豊連峰杁差岳へ
2019.11.30

朝日連峰縦走から再び新潟県へと戻ってきたが、12月第一週は2日から雨予報が並んだ。
年内の飯豊連峰縦走は困難と判断し、明日の唯一の晴れ予報に合わせて、関川村の大石ダムから1泊2日で杁差岳(えぶりさしだけ)単独で登る計画に切り替えた。

まだ夜も明けない時間に出発。停滞の可能性も視野に、2泊分の食料を背に出発。小走りで14キロ先の登山口を目指した。
昨日の降雪により、一度溶けた山にも再び雪が戻って来ていると予想して、ワカンではなく、スノーシューを選択、積雪量によっては想定よりも時間がかかる可能性もある。初めてのルートだけに、緊張感は高かった。

林道もなるべく小走りで進み、積雪が無いことに少しホッとした。
宿泊予定の避難小屋の水場は凍っているため、重量は増えるが、3リットルの水を登山口への道のりで補給した。さらにずっしり重くなったバックパックに負けないように、気持ちを強く鉄橋を2つ渡り、カモス峰への急登が始まった。

雪は予想より少なく、スノーシューを履かずに登った。空は曇天が続くが、風はそれほど強くはない。そして気温は低めだが、汗が出る。明日は気温が今日よりも5度以上上がるが、今晩は冷え込むため、なるべく汗をかかないように、ウエアやペースをコントロールした。
冬山は夏山に比べれば、汗をかきにくいが、ウエアリングやペース、雪のコンディションによっては、汗をかいてしまう。冬山で一度濡れてしまったウエアは乾きにくく、低体温症のリスクが高いため、汗をかきすぎないように注意をしなくてはいけない。

さらに1000メートルを超えて、千本峰へ。コースタイムよりも1時間ほど早く到着した。ここまで予想していたよりも雪が少なかったためだ。ここから先、さらに積雪量が増えることを予想してしっかりと昼食をとり、スノーシューを履いて、前杁差岳に向けて再出発をした。

見上げる前杁差岳は雲の中となり、後半は終始視界不良の中での登山が続いた。尾根の西側は出来立ての霧氷で、東側はマシュマロのようなフワフワ雪が木々を包み込んでいた。
見えている狭い世界を楽しむ登山となり、どんどん多くなる積雪量に悪戦苦闘しながらも、前半稼いだ時間をうまく使いながらペースをコントロールして、汗をかかないように、2時間ほどで前杁差岳に到着した。
本来なら目の前に、杁差岳があるのだが、視界が50メートルほどだったため全く見えない。ホワイトアウト気味で、30分ほどで主稜線を登った。

のっぺりした山頂はそこから間もなくして突然目の前に現れた。4年前は真夏だったが、今回は別世界となっていた。山頂は強風となり、汗は欠かずに登ってきたが、さすがに体が冷えてきたため、長居はせずにさっさと山頂直下の避難小屋へとかけ降りた。
朝日連峰と同様に飯豊連峰の避難小屋も豪雪のためにしっかりとした造りとなっている。
室温を見てビックリ。-6度とあった。今シーズン最低気温の中での夜となりそうだ。

寝床の準備と防寒着を着た後は、早速夕食の準備をした。今回は縦走ではなく1泊2日となったため、食事をいつもよりも豪華にした。レトルトではあるが、プレミアムハンバーグと牛すじの煮込みを担ぎ上げた。それを早速温めて、安定の味、尾西食品のアルファ米のおかずに。いつもよりも笑顔がこぼれる夕食となった。

お腹が満たされれば体は温まり、寝に入る前に外へと出てみた。すると、2時間前までの雲は晴れて、満点の星空と、眼下に新潟県の見事な夜景が広がっていた。予想もしていなかった光景に感動。寝る予定だったが、寒い中30分ほど、冬の夜を味わった。
体が冷えてしまったため、翌朝の好天を思い浮かべながら、8時過ぎに眠気とともに寝に入った。

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