日記

いざ!!朝日連峰へ
2019.11.22

緊張の朝がきた。
昨日までに降り積もった雪が、どれ程今回の朝日連峰縦走ルートに残っているかは、登って見ないとわからない。
ただ、確実なのは、スタートの大井沢の集落から雪があり、ここよりも雪は多いということだ。

食事が素晴らしく美味しく、充実した空間を過ごさせていただいた橋本荘を女将さんに笑顔で見送られて、6時半過ぎに出発。
林道を3キロほど小走りで進んで、7時過ぎから登山道へと入った。獣の足跡以外に人の足跡はなく。積雪10センチほどから始まった。標高が1000メートルを超えると積雪は30センチほどとなったが、まだスノーシューを使わずに、力強く、コースタイムよりも早く登れていた。しかし、竜ヶ岳の手前から、尾根を外れて、トラバースになると積雪は一気に増えて、吹きだまりでは腰までの深さがあった。それでも「負けてたまるかー」と進んだが、その数分後、スノーシューを履くことに、履いて数歩で出た言葉はやっぱり「全然違う♪」だった。

スノーシューを履いて再び尾根へと合流して、スピードアップ。しかし、その時間は長くは続かず、天狗角力取山(てんぐすもうとりやま)手前で森林限界となり灌木帯の中は積雪50センチ以上となっていた。スノーシューを履かなければ、さらに埋まっていたところだ。
なんとかリミットの12時前に天狗角力取山へと到着した。1日目のコースタイムの中間であり、コースタイムからわずか20分ほど短い到着だった。

始めてみる初冬の朝日連峰は遠く長く奥深く見え、これから足を踏み入れていくことに怖じけずく自分がいた。
久しぶりに、目指す山小屋がいつもよりも遠く小さく見えた。それは、精神的に「果たしてたどり着けるのか…」「暗くなってしまうのでは…」と弱気になってしまっていたからだと思う。救いだったのは、弱気になる心を太陽が温め、風のない穏やかなコンディションだったことだ。

真冬ならば大きな雪庇ができるであろう、細い稜線を何度も足をとられながらも懸命に登った。途中からは、小動物の足跡だけだった登山道に、冬眠で山へと入っていくと思われる熊の足跡が表れ、それを追うようにアップダウンを繰り返しながら、徐々に標高を上げた。
この日、最大の登りは狐穴(きつねあな)避難小屋直前の高松峰となった。
遠くからその登りが見えて、まさかあそこは直登しないよな…と思っていたが、案の定1時間後、その登りの前に立つこととなった。
夏場なら5分もかからずに登れるような場所も、冬の誰も歩いていない雪の中ではこうも違うのかというほど、1日の疲れもピークとなり、登りきるのに20分以上かかった。
3歩登って止まり、3歩登ってを繰り返し、そこを越えるとあんなに小さく見えたはずの狐穴避難小屋がはっきりとそして大きく見えて、喜びが溢れた。

途中、翌日のことも考えずに必死にペースを落とさないように歩き続けた甲斐もあり、4時半前に無事に山小屋へと到着した。
さらに嬉しいことが。台風による影響で、季節外れの暖かさとなったため、小屋の前の水は凍ることなく、設置されたホースから4年前と同じように出ていた。

西の空が赤く染まり、夜のラジオからは、翌日の天気予報が流れ、北陸から東北の日本海側は朝から晴れると言った。明日もどうやらいい1日となりそうだ。
疲労を回復するためにたくさん補給して、久しぶりの寝袋にくるまった。

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 この日記に書かれている場所はこの辺りです

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