日記

佐渡島1日目
2019.11.03

佐渡島1日目は、幸先よい朝日に後押しされて出発。まずは小佐渡と言われる佐渡島南側の山脈を越えて、国中(くになか)平野を目指した。
予定通り、9月に佐渡島へ渡ることができていれば、1週間は佐渡島に滞在する予定だったが、実際は11月になったため、季節が進み初冬間近。海が穏やかになる日が少なくなる中で、佐渡島での滞在は減らす他ならなかった。
また、佐渡島から本土へと戻ってからは、本格的な雪山が始まる。できるだけ早く変える必要があった。

しかし、だからといって、初めての佐渡島を疎かにはしたくはなかった。
短い滞在だが、できるだけ味わいたいと考えていた。1日の移動は長くなるが、走って時間を初日から稼いだ。1年5ヶ月ぶりのシーカヤックにより、全身は激しい筋肉痛になっていたが、体を動かしてほぐした。

佐渡島といえば、本土では見られなくなった野生のトキがいる。トキの餌を絶やさないように、地元では稲作が終わったあとの田んぼに水を張っているという。トキのためのビオトープが多くあるためか、国中平野の田園地帯を歩いていると、越冬のために飛んできた白鳥の群れや、トキも見つけることができた。太陽の光を浴びてトキ色が際立ち、遠くても飛ぶ姿でトキだと良く分かった。
その先には大きな大佐渡と最高峰の金北山がはっきりと見えた。
国中平野を駆け抜けた後は、翌日の大佐渡縦走のために、この日の内に、標高900メートルにあるドンデン山荘へと麓から登り翌日に備えた。

 この日記に書かれている場所はこの辺りです