日記

達成感は3倍
2019.10.23

佐渡島へのシーカヤックによる海峡横断が現実味を帯始めたのは、越後三山が目の前に迫ってきた昨日だった。しかし、それは今目の前の一座、そして次の一座と、一つ一つを確実に登っていった先にある。

昨日の不安定な天気は東へと去った。まだ、六日町の中心部が薄暗い内から、先日に続いて紅葉が見頃の、八海山へと向かった。
まずは登山口までの12キロのロードから走った。今回は普寛(ふかん)行者が開山したという、最も険しい屏風道から登る。前回(4年前)は裏側から登ったが、一合目となる八海山神社にて、六日町側からが表参道となることを知った。

八海山の神様への挨拶をして、二合目の登山口へ向かった。見上げると、まさに紅葉で燃える岩壁だ。どこをどう見ても、登れるルートがあるようには見えなかった。
何度も地図と八海山を見比べて、あの辺りを登るのかと分かると、自ずと緊張感が必要以上に高まっていった。久しぶりの感覚、山を見上げるだけで、圧倒されて気圧される感じがあった。

四合目までは、鎖場はなく、緩やかに標高を上げながら、そびえる岩壁へと距離を縮めていく感じだ。緊張感を高めたのは五合目から、ヘルメットを装着し、長い鎖にしがみつきながら上へ上へとよじ登る。
次から次へと鎖は続き、集中力を維持しているためか、頭からは汗が吹き出し続けた。

気を許せない場面が続く中、七合目辺りで風と共に雲が晴れ、紅く染まる八海山の懐にいることに気がついた。九合目の千本檜小屋に着くまでは、これでもかと鎖が続いた。あまりの多さに、いくつあったか数えるのも早々に止めていた。

ようやく一息つける九合目に到着すると、これからいく八ツ峰の雲は晴れていた。まだ先は長いが、すでに登頂してしまったような達成感があった。
八ツ峰は名の通りに、地蔵岳~不動岳~七曜岳~白河岳~釈迦岳~摩利支岳~剣ヶ峰~大日岳と続く、八海山最大の難所。懐かしい戸隠山や妙義山を思い出すような緊張感が続く。途中で引き返したり、無理せずに迂回路をいく登山者も少なくない。
屏風道を登ったことで、予想よりも心身に疲れがあったため、急がず焦らず進んだ。一つまた一つと細かい鎖場のアップダウンを繰り返し、小さな岩峰に立つ度に、眼下の景色にホッと気を落ち着かせてもらった。

最後の大日岳を登ってこの日2度目の達成感を味わった。
そこから、7メートルほどの鎖場を2つ下りて、ようやく八ツ峰が無事に終わった。
そこから、20分ほどで、最高峰入道岳となり、振り返ると紅葉で染まる八ツ峰が見えて、4年前よりも達成感は3倍以上であることを実感した。

このまま、4年前と同じルートで、中ノ岳と行きたいところだが、今回の八海山のルートはとても縦走装備を背負って、登れるレベルではないと判断し、遠回りになるが、一度下山することを計画当初から決めていた。そのお陰で、十分に八海山へ集中することができた。
下山のルートも緊張感が高く、無事に登頂、下山できたことのお礼を八海山神社にお伝えして、夕陽に染まる八海山を後にした。

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