日記

奥日光最高峰
2019.09.20

奥日光の大家族を連登した疲れが色濃く残る状態で、薄暗い時間に出発。
今日はこれから奥日光最高峰の日光白根山へと登る。禁漁間近ということで、早朝から湯ノ湖にはたくさんの釣り人がいる。

修学旅行で賑わう湯元から、スキー場内の林道を登った。警戒心の低いシカが、朝御飯を食べながら、誰かが来たとこちらを見てくる。
外山(とやま)までの修行のような登りに入ると、息は上がり、上を見上げる余裕もなくなった。我慢我慢と歩みを止めずに登り続け、30分ほどで急登が終わった。
そこから、前白根山へと緩やかに登り、太陽の日差しが差し込む場所で一休みした。

前白根山の手前から、森林限界となり、視界が開けて荒々しくも、凛々しく見える日光白根山がドンと現れた。
前白根山へと冷たい風を感じながら歩いていると、足元には季節外れのコマクサが。今季最後の夏を感じるとともに、これにはビックリ。咲くはずの無い季節にコマクサが見られたことを素直に喜んだ。

五色沼を囲む外輪山を歩き、避難小屋へと下りた後は、再び登りが始まり、山頂へ向けてぐんぐん標高を上げていく。振り返れば、チラリと中禅寺湖が見え、男体山から続く奥日光の大家族が仲良く並んでいた。
風は昨日と同じで強く、冷たく感じる。
山頂には出発から3時間半で登頂。平日ではあったが、初秋の山を楽しみに登ってきた登山者は思った以上にたくさんいた。

1時間ほど山頂でコーヒーを飲みながら、初秋のひと時を味わった。
この日の行程は、五色山、金精山(こんせいざん)、根名草山(ねなくさやま)と縦走して、日光澤温泉へと下る。
5年前とは比べ物にならないほどのコンディションに、もう少し山頂にいたいという気持ちを抑えて、五色山へと向かった。五色沼ごしの日光白根山に別れを告げて、縦走後半へと入った。

後半の縦走は、昨日の連登とは比べ物にならないほどの、アップダウンの少ない歩きやすい道のりだった。大分疲れがたまっていた体にはとても助かった。結局、サクサクと歩くことができ、予定よりも早く日光澤温泉へと下山することができた。

奥日光最高峰であると同時に、この旅最後の2500メートルを超える山でもあった。5年前に忘れてきたものを今日取り戻すことができたような1日だった。

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