日記

七面山
2019.08.17

台風10号が過ぎ去った後、台風一過を予想したが、予想外の秋雨前線が発生。秋雨前線に翻弄される天気予報となった。
4年前は、1年に一度の七面山(しちめんざん)の大祭に登ったため、驚くほど賑やかな道のりだった。しかし、今回は前回とは比べられないほど、静かな表参道となった。
前回は山頂の敬慎院(けいしんいん)まで、どれだけ丁石が続くのか分からなかったが、今回は2度目ということで、安心して随所にある丁目が書かれた灯籠を数えて登った。敬慎院までは50丁。登拝者も少なかったこともあり、ペースを上げながら、丁目を数えて登った。

三十三丁目の宿坊で一休み、長年住み続けるおばあちゃんとおばさんが、「他局だけど、今度ぽつんと一軒家で、ここが出るのよ。」と教えていだだいた。後日、運良く見ることができ、見ながら笑った。

その後はペースを少し上げて登った。なぜなら、敬慎院の門前より富士山が早く見たくなったからだ。
四十五丁目、四十六丁目…しかし、富士山は見えなかった。分厚い雲が晴れるのを待ったが、待ちきれず。敬慎院へと挨拶をする前に、七面山山頂へと、さらに登った。

落葉松林をぬけ、4年ぶりの七面山山頂に到着。山頂でのんびりしていると、青空が少しずつ見えてきた。さらに、年配のご夫婦がお互いの位置を「やっほー」と声を掛け合いながら、登ってきた。なんとも微笑ましい一時だった。
関西から山梨県へと2年前に移住してきたそうで、ご夫婦で日本百名山を登り終えたという。今は山梨百名山の存在を知り、のんびりと登れるときに、登っているという。
奥様は七面山に60年ぶりに登ったらしく、まさかまた登りにくることになるとは思いもよらなかったそうだ。
30分ほど、ご夫婦と談笑して、再び敬慎院の門前に戻った。するとわずかだが、富士山頂がほんの少しだけ見えた。

その後、敬慎院にて手を合わせ、感謝を伝え、敬慎院の登拝者へ振る舞ってくださる味噌汁をいただいた。
敬慎院も前回よりはかなり静かだった。再びご本尊、僧の方々へ手を合わせ、奥の院を経由して猪に荒らされた北参道から麓へと下山した。

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