日記

日帰り温泉旅行
2019.06.01

八ヶ岳縦走3日目は「日帰り温泉旅行」と題して、黒百合ヒュッテを起点に165座目の天狗岳を登頂後に夏沢峠(白砂新道は積雪のため通行禁止)まで縦走し、そこから、縦走路を外れて、中腹の本沢温泉まで下山して、日本最高所といわれる野天風呂に入浴し、ランチは4年前に怪我で行けなかったしらびそ小屋でと決めて計画を立てた。
ただ、峰をたどるだけでなく、ちょっと標高を下げれば、温泉や鉱泉が数多くあり、山頂に立つことだけではない魅力が、八ヶ岳にはある。さらに、通年営業の山小屋も数多く、それぞれに特色がある。

ちょうど今日は、明日の八ヶ岳開山祭の前夜祭として、各山小屋では音楽や地酒、山小屋とは思えない料理などが振る舞われ、盛大な夜となるようだ。
この日を楽しみに、思い思いのルートから、八ヶ岳へと登ってくる常連さんも少なくない。

黒百合ヒュッテから、初めて歩く天狗の庭コースから、天狗岳を目指すと、これまでは気づかなかった天狗の横顔が、東天狗岳に見ることができた。また、東と西天狗を左右対称に並んでいる姿も見るのも初めて。ゴロゴロの岩を飛び石のように進むコースのため、時間はかかるが、いいコースだ。
さらに東天狗の天狗の鼻となる岩の上に出ると、天狗の鼻にもう一つ天狗の鼻があった!そして、天狗岳は何度か登っていたが、今日ほど注意深く登ったことはない。

西天狗岳を往復し、東天狗岳から夏沢峠へと向かう。下り始めてすぐの岩が、4年前に捻挫をした場所になり、そのとき以来の通過となるため、かなり緊張しつつ集中を高めて通過をした。
白砂新道の入口まで下りきり、ほっと一息つく。4年前の状況をふと思い出す。まだまだ気を抜いてはいなかったが、少しだけリラックスして、夏沢峠から本沢温泉へと下りた。

週末のために野天風呂も賑わっているかと思ったが、先客は3人、一緒に入りながら、それぞれの今回の目的や予定などで会話が弾んだ。気づけば1時間も入浴していた。
見上げる硫黄岳の荒々しさと、青空、そして、吹き抜ける風が心地よく、4年前の分も!という想いもあり、ついつい長湯をしてしまった。体は正直で、硫黄成分が強いためか、最後は体が痒くなり、結局川の水で体を洗い流すことになった。そして、着替えを済ませて、本沢温泉にて4年前にお世話になったお礼を伝えて、コメツガやシラビソの森を抜けて、みどり池横に佇むしらびそ小屋に到着した。

カレーとケーキとコーヒーをいただきながら、窓際に飛んでくる鳥やリスを眺めながら、1時間ほどのんびりと過ごした。「今度はもう少しのんびり、泊まりにきますね。」とご主人に伝えて、汗をかきすぎないように、ゆっくり中山峠へと登った。3時過ぎに黒百合ヒュッテに到着。朝はガランとしていたヒュッテもたくさんの登山者で賑わっていた。
これまで、今日のような登山をしてこなかっただけに、とても新鮮で充実した1日を過ごすことができた。

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 この日記に書かれている場所はこの辺りです