日記

前衛峰2日目
2019.05.24

日の出の直前に目が覚め、ヘッドライトとスマートフォンを手に外へ。冷たい風に身を震わせて、日の出がよく見えるところまで登った。霞がかった空に太陽が赤く顔を出した。

それから、山小屋でお湯を沸かし、コーヒーを飲みながら、朝食の準備をした。まだ覚めぬ体に、エネルギーを補給して、身支度を整えて、予定よりも30分遅れで出発。遠くからは全く雪が残っていないように見えたが、樹林の中はたんまりと雪が残っていた。
緩む雪に何度も足をとられながら、出発から1時間半ほどで、162座目の鉢盛山(はちもりやま)山頂に到着した。山頂から少し西へ歩いたところからは、北アルプスや御嶽山の残雪がまだまだ多いことを感じさせた。

澄みきった青空に今日の北アルプスもくっきりと浮かび上がっている。
山頂に戻ると、4つの小さな石造りの社が山頂を囲むように四方を向いていた。これまでの山頂で、社や祠を見ることは珍しいことではないが、東西南北を向いて建っているのを見るのは初めてのことだ。

滑るように下山し、9時半には山小屋に到着、新島々までの林道を歩き下った。道中、今年も最後となりそうな、タラの芽やコシアブラを見つけては、一喜一憂して、宿で天ぷらにしてもらえたらいいなぁ~と勝手に思い描いては、採れそうなモノだけを、袋へと入れた。
気づけば袋一杯となり、いつの間にか、鉢盛山の思い出はどこかへ、山菜に魅了されながら、季節外れの蝉が鳴く新島々へと到着していた。

採った山菜は宿の女将さんが天ぷらにしてくれ、美味しくいただくことができました。
次回はもう少し雪が多く残る季節に登ってみてもいいかもしれない♪

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