日記

ここも草津白根山
2019.05.08

この日は夜明け前からスタート、4時前に防寒着をしっかり着て、ヘッドライトを灯して、外へと出た。
なぜこんなに早く起きたのかは、日本国道最高地点からの日の出を見るためだ。意外にも車で日の出を撮影しに来ている人が他にもいた。適当な写真撮影ポイントを探して、うろうろしているうちに、どんどん空は明るくなっていく。
タイムラプス撮影はあきらめて、写真だけを狙うことにした。
4時40分、山に被る雲の上より、今日も太陽が顔を出した。いい1日のスタートが今日も切れた。

宿に戻り、二度寝して、朝食を食べて、パンの焼き上がりに合わせて、渋峠から横手山山頂へと今日も登った。
日差しの強さは昨日以上、「登ってきました♪」と朝から日向ぼっこをする看板犬に挨拶し中へ、早速焼きたてパンと珈琲を注文して、窓際の席で今日も美しい北アルプスを眺めながら、頂いた。結局、ヒュッテの居心地の良さで、昼過ぎまでいることになっていた。
最後に、昨日も食べたピザパンをかぶりつき、草津白根山へと向かった。

草津白根山は渋峠から直ぐのところにあるが、昨年の噴火から入山規制はレベル2のままのため、現在は登ることができない。
そのため、今回は草津白根山がよく見える場所へと登り、登頂とすることにした。
渋峠から池ノ塔山へと登った。この山から草津白根山を眺めるのは初めてだが、予想通り山全体がよく見えた。

草津白根山を眺めながら山はどこから始まり、どこまでがこの山なのだろうと改めて考えていた。
今いる場所は名前こそ違うが、ここも草津白根山の一部であることは間違えない。山は山頂だけがその山ではなく、登山口も麓から続く車道も、川も森も見えている部分だけではないところも、一つの山の一部であり、また連なる他の山の一部でもある。
そう思えれば、山頂に立つことが絶対ではないと思えた。
立つことが許されているのかそうではないのか。今の草津白根山は立つことができない。

そして、5年ぶりに万座温泉へと下りた。
ここも草津白根山の一部だ。

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