日記

浜松餃子
2019.03.07

昨晩の雨はすっかりと上がり、朝は青空が広がっていた。天竜川を越えて、静岡県最後の町、浜松市へと入る。浜松の食といえば、うなぎや餃子だろう。しかし、餃子の消費量が日本一だとはあまり知られていないかもしれない。僕も栃木県を歩いているときに、ニュースで知った。毎年、餃子日本一を宇都宮市と浜松市で競いあっているそうだ。

浜松餃子といっても、実は幅広いらしい。これぞ浜松餃子という店を地元の方から教えていただき、走って向かった。なんと、メニューが餃子とご飯とビールしかないという。
昼時は入れないほど混み合うと聞いたので、14時頃に入った。しかし、それでも店内は満席だった。
明らかに地元民ではない格好に、店に入った瞬間に、店内のお客さんからの視線を感じた。
明らかなアウェイ感だ。

老若男女皆さんテーブルに乗る大量の餃子を頬張っていた。ご飯を一緒に注文する人もいるが、ほとんど餃子だけを注文していた。
一皿で何十個も注文して、みんなでシェアする感じだ。一番奥の席につくと、すでに食べ終えたご夫婦が、こちらをチラチラと見てくる。なぜなら、撮影スタッフも同行していたからだ。これまでも、土地のモノや珍しい食べ物にで会うたびに、撮影を受けるが、グルメリポーターでもないのに、コメントを求められたり、終始食べている最中を撮影されたりするのは、未だに慣れない。ましてや混み合っているお店であればなおさらだ。テレビでよく見る芸能人ならばいいが、僕の場合は「誰だ!?」という目線を向けられるので、食べている最中はいつも落ち着かない。

メニュー表を見ると本当に餃子とご飯とビールだけ、店員さんに聞き、餃子20個と大盛りご飯を注文した。メニューには、餃子50個まである。しばらくしてドンと運ばれてきた。
隣の席のご夫婦はまだ座ったまま。
小さく見えるが、中の種はぎっしりつまっている。一口食べると、皮はカリカリ、中は肉汁たっぷりで熱々だった。そして意外と後味はあっさりしている。だからなのか、するすると口に入っていく。
撮影スタッフもカメラを回しながら、じっと見ている。その後ろからはご夫婦もじっと見ている。ご主人はつまようじを咥えながら、じっと見ている…。
その視線をジリジリ感じていくうちに、食べても食べても味わって食べることができないでいた。

そして、「美味しいですか?」の質問に「美味しいです」のオオム返し。
きっと、グルメ番組の撮影で来たと思ったはずの、ご夫婦もリポートする人のコメントが「美味しいです」の一言って…と思ったに違いない。
慣れない雰囲気に終始包まれながら、楽しみにしていたはずの浜松餃子も、いつの間にか、味わうどころか、早く食べ終えて店を出たい気持ちになっていた。
結局、全てを完食したが、食べた気がほとんどしなかった。トホホ。

浜松餃子の特徴は揚げ焼きだそうです。
是非一度、本番の浜松餃子を味わってみてください。不思議なくらいにどんどん口に入っていきますから。撮影後、予想通りご夫婦から「何の撮影なんですか?」と訪ねられたことは言うまでもないだろう。

 この日記に書かれている場所はこの辺りです

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