日記

ズズズズズー
2019.03.04

1号線に合流して、安倍川を渡り、旧東海道を歩く。鞠子宿(まりこじゅく)を歩いていると、橋の手前に「とろろ汁」の幟が立っていた。
あっ、これが地元の人から教えてもらった、とろろ汁かぁ~とチラッと覗いてみる。時刻は11時を回ったところ…お腹は~まだ空いてはいない。
江戸時代から東海道を行き交う人たちに親しまれてきたらしく、いつまたここにこられるかわからない。それ以上に江戸時代の人たちと同じように旅をしている自分にとって、食べていかないわけにはいかないと思った。

おひつに入った麦飯を丼によそい、とろろ汁をかけてズズズズズーと口にかきこんでいく。とろろ汁はこくがあり、粘りけもしっかりとある。まだお腹は空いていなかったが、すすすすす~と吸い込まれていった。
結構な量があったが、あっという間に食べてしまった。

今は座敷でいただくが、きっと江戸時代は、店先で駆け付け一杯をかきこんでいくのだろう。
「おやじーとろろ汁一杯ね!」
そんな感じで多くの旅人を満たしたのだろう。
少しだけ当時の人たちと同じ気持ちになれた気がする。
旧東海道を歩いたときは是非ズズズズズーととろろ汁を食べてみてください。

 この日記に書かれている場所はこの辺りです