日記

偵察登山
2019.01.28

125座目「高原山(たかはらやま)」は初めて登る山。大滝根山(おおたきねやま)までは、標高が低く雪はわずかだったが、ここからは標高はぐっと高くなり、雪の量も増える。
初めましてが厳冬期となると、登る側の心境は慎重さが増す。
冬山は同じ山でも夏とは別世界。夏山と違い、様々な情報があっても、状況の予測やイメージがしにくいのが冬山だと思っている。
夏山ならば見える登山道も標識も雪に埋もれてしまい、一晩で景色を一変させてしまう。
そのため、今の高原山の状況を自分の目で見て、体感する必要があった。ぶっつけ本番で登るのは、あまりにもリスクが高すぎると考えたからだ。

積雪が多く長時間のラッセルが必要なのか…
雪崩(なだれ)や雪庇(せっぴ)のリスクはどれぐらいなのか…
コースタイムに対してどれぐらいのペースになるのか…
どんな装備を携帯する必要があるのか…
山中1泊になる可能性はあるのか…
他に登っている人はいるのか…

考え出したらきりがないほど、自分の中で不透明なところが多すぎたのだ。
そして、天気予報を細かくチェックして、高原山を登るための偵察登山をする必要があると判断した。

当日の朝、宿のおばあちゃんが何度も「とにかく無理せずに少しでも早く帰ってきなさい」と心配の声をかけてくれた。その言葉が緊張感高め、ありがたかった。
八方ヶ原(はっぽうがはら)まで車道を歩き、そこから、自分の今の高原山のイメージとの誤差を修正するための、偵察登山が始まった。

積雪量は想像よりは少なく、八方ヶ原から、大間々台(おおままだい)までは登山道に他の登山者の踏み跡もあり、比較的歩きやすかった。
風もなく、森に差し込む日差しが暖かい。まさに最高の登山日和だ。大間々台からは那須の山々もはっきりと見えた。

八海山神社の小さな社がある最初のピークまでは、コースタイム1時間、踏み跡がない林間コースをあえて選んだ。ラッセルになった場合、どれぐらいのペースになるか知るためだ。この日の目的地は剣ヶ峰だったが、八海山神社のピークへの到着が予定よりも遅れたので、剣ヶ峰から高原山へ続く稜線が見えるところまでで引き返した。

雪は想像よりは、重たく、固まっていなかった。
積雪量は全体的に少なかった。
霞む関東平野と青空の下にそびえる高原山を初めて間近でみた時は、今日登ってしまいたくなるような気持ちになった。
でも、それは結果論。
山ではなるべく結果で、ほっとしたくはない。
絶好の登山日和ではあったが、今日は偵察登山、必ず本番に生かすことができると言い聞かせ、下山した。
途中で下山するのは、昨年の熊本県の国見岳以来となった。

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