日記

中盤戦も気持ち良く
2018.10.25

昨日はコンディションが崩れたために燕山荘(えんざんそう)での1日停滞。出発の朝は予報通り西の空に月が沈むと共に、東の空からはまばゆい太陽が登ってきた。
そして、北アルプスをはじめ、雲海から突き出た高峰たちを照らす。
風も穏やかで、101座から200座へ、旅の中盤スタートとしてこれ以上ない門出となりそうだ。

出発からわずか20分ほどで、早速101座目の燕岳(つばくろだけ)に登頂した。3年前はたくさんの登山者で賑わった山頂も、今回は誰もいず、独り占めとなった。
燕岳といえば特徴的な花こう岩が点在する。イルカ岩やメガネ岩は有名だ。
山頂からの景色は今日も素晴らしく、冬が近づくほどに、北アルプスからの景色は美しさも、険しさも増していくように思える。

北燕岳に向かい、102座目の餓鬼岳(がきだけ)への縦走を開始した。
遠目からでは、表銀座のような気配を匂わせるが、実際は変化に富んだアップダウンが続き、見た目以上に体力のいる道のりだ。
昼前に餓鬼岳に登頂した。名前の印象からは想像できない穏やかな山頂は、健在だった。

中房温泉に下山するため、東沢乗越まで来た道のりを引き返した。
東沢乗越に着くと、若い男女が中房温泉方面から登ってきた。時刻は14時20分、声をかけると「燕山荘」に宿泊という。
今から燕山荘に!?と思った。なぜならコースタイムは3時間半。この時間に東沢乗越に到着したことを考えるとコースタイムより遅かったか、スタートが遅かったかだ。
早くてもノンストップで3時間と予想しても、日暮れは確実だった。
こちらの心配をよそに、当人たちは「燕山荘まで何時間ですかね~?」と聞いてきた。この言葉に地図を携帯していないと悟った。
「3時間半ですよ。今からだと日暮れになると思います。」と伝えた。すると、「たぶん日暮れまでには間に合うと思います。」と軽い感じだ。心配ではあったが、「気を付けて」と声をかけて、中房温泉へと下山した。

久しぶりに計画性のない登山者と遭遇したが、本人たちにとっては、必要な経験になるだろうと考えた。
後日、燕山荘に立ち寄るとやはり到着は日没後となったそうだ。無事に到着し下山されたとのこと、当人たちはどんなことを感じたのかが気になる今日この頃だ。

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