日記

大門山
2018.09.06

南北に連なる白山の主稜線の最北端にある山「大門山(だいもんざん)」。大笠山(おおがさやま)~大門山登山2日目は、大笠山山頂から大門山までの縦走となる。
大門山はかつて白山信仰の加賀禅定道の入り口だったことで、大門と名がついたという。
今は、山の西側から見ると富士山のように見えることから加賀富士とも呼ばれているそうだ。

夜明け前に起床し、大笠山に向かった。
山頂は避難小屋から目と鼻の先ほど、小屋から出たときにはすでに太陽の光が空に差し込んでいた。
急いで山頂に向かうと、ちょうど太陽が雲の切れ間から顔を出した。山頂から御来光を眺めたのは、大峯奥駈道を縦走していた時以来だった。
いつ見ても思うが、太陽が出る瞬間、山や草木、動物たちなどが、一気に目覚める感じがする。風が吹き、ゾワッ!!っと空気が動く。この瞬間がたまらない。

小屋に戻り、食事を済ませてから、大門山に向けて縦走を開始した。
中間点になる奈良岳までは、登山道が深い笹に覆われていて、掻き分けながら慎重に進んだ。途中、食事中の熊さんと遭遇した。ゆっくりと熊さんの方から去ってくれてひと安心。

奈良岳からは、草刈りされたばかりだったために、刈られた笹に足を滑らせて、何度も尻もちをつきながら大門山への後半戦に入った。遠目から縦走路を見るのと、実際に歩くのでは全然違い、想像以上に急で大きなアップダウンに、体力を消耗した。
大門山の山頂に立ったときには、ヘロヘロになっていた。でも、満足の2日間だった。

この日の宿泊先、五箇山へ向かって林道を歩いていると、携帯電話の電波が入り、一番最初に画面に写ったのは、北海道での大地震だった。それまでの満ち足りた気持ちから一瞬で血の気が引くのが分かった。
「北海道のどこで!?実家は!?」
直ぐに実家に連絡すると携帯電話は繋がった。
実家のある富良野は大丈夫だと聞いて、ひとまず安心した。

そのあとは、ネットニュースて地震の状況を把握した。今年に入って大きな地震が3つ、西日本豪雨や台風、噴火などが続き、もっと大きなことが起きる前兆ではないかと思えて仕方がなかった。

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 この日記に書かれている場所はこの辺りです