日記

白山連峰縦走2日目
2018.09.03

白山縦走2日目、夜明け前に屋根を強く叩く音と窓を揺らす風の音に目が覚めた。どうやら雨のようだ。
明日上陸する台風の速度が速まったのかと一瞬思ったが、違うようだ。朝食を済ませ、出発時間になると、雨は上がったが室堂一帯は濃霧となった。風は強いが、すぐに晴れそうな感じではない。それでも、全く見えない御前峰へ向かった。

30分ほどで御前峰の白山奥宮に到着してしまった。山頂はもう目と鼻の先だが、霧は一向に晴れない。他の登山者は待ちきれずに霧の中へ下山して行く。
時間天気予報では晴れるはず!!次またいつ白山に登れるか…天気予報を信じて待つ決心をした。しかし、1時間待っても、2時間待っても白山の神様は気まぐれで、時折青空が望むたびに「おっ!おおお♪」と撮影スタッフと共に一喜一憂した。
もう限界か!?と諦めかけたとき、突然霧が晴れ、白山御前峰からの大パノラマが広がった。
まさに青天の霹靂だ。
白山の神様との根比べに、神様が笑顔で根負けしてくれたように思えた。

そこからは終止テンション高めに、ようやく見えた北アルプスや眼下の室堂、昨日歩いてきた別山方面と、世話しなく山頂であっちこっちと動き回った。
二日目は三方岩岳まで縦走し、白川郷まで下山するため、かなりの長丁場となる。もっと、白山でゆっくり過ごしたかったが、翌日には台風が迫ってくるため、急ぎ足で大汝山にも立ち寄り、登山者がだーれもいない北縦走路へと進んだ。

登山道脇の木苺がたわわに実っていたり、秋の花に囲まれたり、地獄のぞきから、山頂では感じれない、白山の荒々しさも目の当たりにした。
西日が強くなった夕方、ようやく三方岩岳にたどり着いた。西日を浴びる白山が神々しかった。

ここ数日秋雨前線に台風と、山へ登れるタイミングを見計らいながら、ここまで歩いてきただけに、2日間安定した天気に恵まれたのは、きっと神様が微笑んでくれたのだろう。白山から教えていただいた山への心持ちをこれからも大切にしていきたい。

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