日記

赤電
2018.08.07

彦根市内から伊吹山へと歩いていると、目の前の高架線路を猛スピードで新幹線が通りすぎていく。その下をローカル線の近江鉄道がどっこいどっこい走っていく。見ていて心地がいいのは、どこの町でもローカル線。

コンサート時間最長というギネス記録がある不思議な無人駅、鳥居本駅のホームで、上りの列車を3分おきに通過する新幹線を眺めながら待っていると、小さなお孫さんを抱っこしながら、おじいちゃんも電車を見に来ていた。
数分後長浜方面からの電車が停車した。
列車は真っ赤な昭和の雰囲気漂うレトロな感じだった。数人の利用客を乗せて出発した。おじいちゃん抱き抱えられたお孫さんも笑顔で手を振っていた。
嬉しそうに駅舎に戻るおじいちゃんに話しかけると、今通過した列車は「赤電」と呼ばれ、現役で走っている列車で一番古く、二両編成の今走っていった車両しか無いという。毎日電車好きなお孫さんを連れて駅舎を訪れるというおじいちゃんでもなかなか見られない車両というのだから、かなり運が良かった。
朝からいい出会いができた。

その後、中山道をたどりながら、水が豊かな醒ヶ井(さめがい)の宿場町を抜けて、伊吹山の麓まで進んだ。
今年も特徴的な山並みは健在だ。明日登るのが待ち遠しい。

 この日記に書かれている場所はこの辺りです