日記

小辺路3日目
2018.07.10

十津川村の五百瀬(いもぜ)の民宿から三浦峠を越えて、十津川温泉までの約20キロとなる小辺路(こへち)3日目も蒸し暑さとの戦いとなった。
古道を歩いていると、大きなガマガエルが現れた。梅雨明けとなり、カエルたちも夏は厳しいのかなと思う。

昨晩泊まった宿のご主人から聞いた話の中で一番驚いたのが、国道やバス道ができるうんと昔…祖父母の時代は、小辺路がまさにメインの生活道となり、学校にいくにも、仕事にいくにも、三浦峠を越えて行ったという。そして、なんと新婚旅行は玉置神社(たまきじんじゃ)だったそうだ。三浦峠を越えて、果無峠(はてなしとうげ)を越えて。
今と比べれば信じられないだろう。

その話を聞いてから熊野本宮大社へ向かうことが出来て本当によかったと思った。実際に自分の足で歩くことで、どんなに大変だったことかが少しだけど分かる気がした。
現代は移動手段一つとっても、選択肢は様々で、組み合わせは無限にある気がする。しかし、動力がない時代は自分の足が唯一の移動手段であり、道が小辺路であればその道が生活道となったのも自然なことだろう。
たくさんの人が行き交ったであろう当時の小辺路は、道がかなりしっかりとしていたと思う。その頃の小辺路を歩いてみたいなと思う自分がいた。

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