日記

七夕
2018.07.07

高野山に入ってから、5日目を迎えた。宿に面した通りを見れば、雨がアスファルトを打ち付け続けていた。1週間前の天気予報では、高野山を含め、近畿南部もかなりの雨量となるはずだったが、予報程の雨とはならなかった。弘法大師さんが守ってくださったのだろうとそんな気がした。しかし、九州から関西まで、他県では想像を遥かに越える雨量となっていた。

1年に一度の七夕、短冊に願いを込めたであろうたくさんの人たちが、記録的な豪雨により甚大な影響を受けることになった。自分がこの旅で歩いてきた街がニュースで映し出される。どうしょうもない無念に包まれた。
死者行方不明者の数は、時間と共に増えていく。
その中には幼い命も。
助かった住民の方々からは「天災だから仕方がないですね」との声も。

ニュースを見続ける中で、人間の想像を遥かに超える自然の力に、為す術がない状況ではあるが、長い歴史の中、こうしたことを糧に人々はこれまでも踏みとどまり、再び立ち上がってこれたのだから、今回もきっと立ち上がることができるはず、そう信じたい自分がいた。
テレビ画面を見つめながら、一人でも多くの命が助かることを祈った。

 この日記に書かれている場所はこの辺りです