日記

香川観光
2018.05.26

香川県には今回での旅における目的となる山(300名山)はない。しかし、3年前に飯野山(讃岐平野の中央にそびえる独立峰、通称 讃岐富士という)の裾野を歩いていたとき、地元の方から「飯野山も登っていって~」と言葉をいただいたが、先を急いでいたために「すいません。また今度にします!」と返答していた。
その約束を守るべく、今回の旅では登ることを決めていた。

まずは朝一に海の神様である金刀比羅宮(通称 こんぴらさん)へ。吸い込まれそうな空気を感じながら、参道や境内を歩いた。奉納されているもののほとんどが、海に関連するものばかり、中には世界初のアルミ缶をリサイクルして作った船もあった。

そして、こんぴらさんから飯野山へ向かう道中で、収穫の時期を迎えた麦畑に、故郷の風景を思い出した。香川県といえば!そう♪うどん!食べ比べするために5軒はしごした。
地元のおばちゃんにこの店は美味しいですかと聞くとにっこり笑って、「まぁ~人それぞれじゃね!」と言った。ごもっとも、と思い笑った。
麺の太さやツヤ、コシ、塩加減、甘さなど、店によって様々だと、実際に食べ比べることで全然違うことがわかり、地元の人は、自分の好きなうどんが必ずある聞く。また、立ちよったうどん店のご主人が「うどんはうどんを超えたらいけん」というように、毎日のように食べるものだから値段は驚くほどに安い!安いところでは一玉100円だ!!

うどんをいっぱい腹に蓄えながら、飯野山に登った。標高422メートルだが、東京スカイツリー(634メートル)よりも低いとは思えないほど、存在感があった。
平野のど真ん中にこんなにもきれいな形の富士山のような山を見るのは、初めてかも知れない。山頂まで一気に登り、下山はくるくると山を回りながら、時々眼下の讃岐平野を眺めた。一面の小麦畑は香川県特有の景色だろう。

下山後は一目散で、現存十二天守の丸亀城へと走った。高さ日本一の石垣があり、瀬戸内海を監視するために築上された天守閣は、下から見上げると大きく見えるが、実際は小さい。これは高く積み上げられた石垣が関係しているらしく、遠近法を巧みに利用しているそうだ。
四国に入ってから、現存十二天守を回っているが、こんなにも城にハマるとは思わなかった。また、石垣の中には持ち主が分かるように刻印があることも丸亀城に来て初めて知った。
天守閣から見える瀬戸大橋と瀬戸内海が美しく、対岸の中国地方がとても近く見えた。
弾丸ではあったが、限られた時間の中で、行きたいところを回ることができて、満たされながら1日が終えた。

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