日記

ようき先生
2018.04.06

この旅の恒例となっている場所がある。それは島根県江津市(ごうつし)浅利にあるあさりこども園だ。百名山の時に立ち寄るきっかけをいただいてから今年で5年、山陰地方を歩くときにはいつもあさりこども園の子供たちとの交流を一番楽しみにしてきた。園児たちも登るという室神山(むろがみやま)(別名:浅利富士)に登ってから園に向かった。

標高は低いが、とても登りやすく、何より展望が良かった。午前中から雨となるはずだったが、山頂までは何とか天気も持ってくれたおかげで、江津市の町並や日本海、浅利の風力発電が見えて、登って良かったと思える山がまた一つ増えた。
そして、雨が落ちてくる前に~っ!とかけ下りたが、あさりこども園の400メートルほど手前でいきなりのどしゃ降りとなってしまった。
勢いよく玄関を開けると、なだれ込むように子供たちが玄関に集まってきた。先生や子供たちから温かく迎えていただいた。

今回は、子供たちと一日一緒に過ごしたかったので、事前に園長先生へお願いをしていた。そして、さっそく嬉しいことが!僕の顔を見た途端に「よーき!」と呼んでくれる子供がいた。着替えを終えて、少し落ち着いたあと、お昼ご飯の時間から参加した。その際に先生よりお手製の名札を手渡され、
「よーきさん、どちらを体験されます?」と聞かれ
「えっ!?どういうことですか?」と聞き返すと
「一日体験なので、園児と先生どちらでも体験できますよ♪」と笑顔で先生が答えた。
僕は「園児の体験という選択肢もあったんですね」と驚いた。
「はーい!園児の体験だと御飯を食べさせてもらったり、お昼寝ができたり、お昼寝の時にポンポンしてもらえますよ♪」と言われた。
想像すると…とてもおかしな画になるし(笑)、最初から先生の方だと思って来たので、直ぐに「後者でお願いします!」と答えた。
そして、改めて先生から「はーい!今日よーきさんは先生としてみんなと一緒に過ごしてくれまーす」と紹介していただいた。

そのあとは、怒濤の時間が流れ、時間が過ぎるのがあっという間だった。
お昼ご飯を一緒に食べながら、食事のお手伝いとおしゃべりをして、食べ終わると、子供たちからのだっこや担ぎ上げて回すことのリクエストの応酬、紙芝居を読んだり、お昼寝の寝かしつけをやったりした。
お昼寝の時は子供たちから「よーきせんせいポンポンして~」のリクエストに手が2つしかないのにどうすればと本気で悩んだ。先生たちは慣れたように、一人で4~5人をポンポンポンポンポンポンと叩いていく。スゴい!!
僕も見よう見まねでやってみたが、結果寝かしつけられたのは、二人だけだった。中には寝はじめてから興奮してしまい、しきりにマリオの話を繰返し話していた。

寝かしつけの後は少しだけ休憩し、今度は起きてきた子供たちの着替えを手伝った。なるべく小さくても自分でできるようにサポートするのが先生の役目なのだが、ついついやってしまう自分がいた。10人くらいの子供たちをランダムに着替えさせた後は、ちょっとした寸劇の大きなカブ役になった。園児みんなでカブを抜くと一体感が生まれた。そして、その後は自由時間となり、本を読み聞かせたり、3人をだっこしたり肩車をしたりと常に全力でくる子供たちにこっちも全力で応じた。
さすがに読み聞かせをしているときは、読みながらうとうとしてしまう場面もあった。

あさりこども園に来てから、子供たちが帰るまでの7時間はあっという間だったが、いつもとは違う疲労感が全身にあった。
来る前から全力でくる子供たちに僕のエネルギーは空っぽになる覚悟はしていたが、充実感とたくさんの笑顔で、より深い絆を築くことができた。
翌日、いつもとは違う場所が筋肉痛になっていて笑ってしまった。

あさりこども園の皆さん、貴重な体験をさせていただき誠にありがとうございました♪また遊びに行きまーす!次回は園児体験かな(笑)

 この日記に書かれている場所はこの辺りです