日記

県民の山
2018.03.22

旅が始まってから福岡県の方に会うたびに「宝満山(ほうまんざん)は三百名山ですよね!?」「宝満山には登らないんですか?」「是非宝満山に登って欲しいな~」と刷り込まれるように鹿児島から歩いてくる中で、ずっと頭に残り続けた。
そして、今回初めて、旅が始まってからみなさんにおすすめされて登る山となった。

雨上がりの寒空でもたくさんの観光客で賑わう大宰府天満宮に立ち寄り、ちょっとだけ観光気分を味わってから、静けさに包まれた宝満山へ続く参道を登った。寒の戻りで、九州でも山間部は雪が降るとの天気予報があったように、標高が上がるにつれて寒さを感じたが、山頂まで続く見事な石段の連続に、汗は止めどなく頭から流れ落ちた。

宝満山も古くからの霊山のためだろう、参道を登り山頂を目指すだけで、修験道を体験しているようだった。滴り落ちる汗とともに一段、また一段と登ると、頭は空っぽになり、無心で登っていく感じだった。
余計なことを考えずに一段一段に集中する。これは、古来から守り次がれている石段だからこそ感じることができる気がした。たぶん、きれいに高さも幅も揃った階段ではそうはいかないだろう。

また、中腹には救急箱が常設されていて、過去に遭難された関係者の方々からの想いがつまっているようだった。すれ違う登山者は登山者っぽくはなく、日課の散歩のような出で立ちだった。少し話を聞くと週に何度も登っているそうで、中には数千回登っている強者もいると聞いた。なんだか金剛山のようだ。それに、たくさんの人が登る山にも関わらず、ゴミがほとんどなかった。たいていは登山者が多い山はゴミも多いのだが、宝満山は違っていた。本当にこの山を長い間大切にしていることが実感できて、嬉しくなった。

無心で登ったためか、山頂にはあっという間に到着した。誰もいない山頂からはうっすらと福岡市や脊振山系の山々が見えた。
山頂の気温は4度と低く、休憩していると、空からはチラチラと雪が舞ってきた。上宮でお礼を伝え、朝倉市へと続く下山道を駆け下りた。
宝満山をすすめてくれた方々に心から感謝をしています。

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 この日記に書かれている場所はこの辺りです

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