日記

2月を振り返り
2018.03.06

1年で一番短い2月が終わり、今年も3月が始まった。一昨日の夜に体調を崩し、今年に入って初めて熱が出たために、昨日は1日寝込んでしまった。今日は長い旅を考えて、大事をとってもう1日休養とした。

2百名山の旅のときに、花粉症をこじらせて副鼻腔炎になってから、毎年のようにこの季節になると、炎症が出るようになってしまった。そして、今年も炎症が出て、熱が出てしまったようだ。
布団にくるまり、2月に登った山を振り返る。2月は日数は少ないが一気に登頂した数が増えた。

[8座目 市房山]
平安の時代から若い男女が遠くより連れ添いながら歩き目指した市房神宮と、参道の1200年間見守り続けた大杉たちが長い歴史を感じさせてくれる。山頂まで深い雪をかぎ分けていくと、そこから九州中央山地、霧島連山をぐるりと一望できた。冬の静かな山頂で1時間ゆっくりと過ごした。

[9座目 国見岳]
九州の屋根ともいえる九州中央山地を代表する山であり、熊本県最高峰。さらに九州に10座以上もある(!)「国見岳」の中で一番高い山でもある。九州で一番登山口までが遠く、平家の落人の歴史と深く関わりのある土地である。地元の人たちは「冬に国見岳に登るなんて!?」というほどに雪深く、本当に深かった。九州でもこんなに雪が積もるんだぞ!!と体感した山。2日がかりで踏破、達成感は十分だった。

[10座目 大崩山(おおくえやま)]
「大崩山は表からじゃなくちゃ♪」はじめは日之影側から登ろうと予定していたが、その言葉に心が動き、延岡市をぐるりと回って、表から登った。山にはそれぞれ、その山の魅力を一番引き出してくれる登り方があると教えてくれた山。

[11座目 傾山]
南北から見ればゆったりとした山並み、でも近づくと、垂直に切り立った岩峰に目を奪われる。特に西側からの傾山の姿はかっこよく、その姿に思わず「あそこを登るの!?どうやって登るんだ!?」とこぼしてしまう。山頂からの祖母山へ続く縦走路を見ればスタートラインに立った感じだ。

[12座目 祖母山]
傾山から続く縦走路は実は縦越路だった!?いくつもの峠を越え、祖母山が近づくほどに、険しさは増し、近くて遠い存在に感じずにいられない。我慢を続けて、山頂に立てば感無量!あんな遠くから自分は歩いてきたのかと思うはず。山頂からのご褒美は自分の足跡を一望できること。でも、一番感動したのは古祖母山からの景色でした。

[13座目 鶴見岳]
一気登山といえば!温泉と共に別府のシンボルとなっている山であり、一度は海抜0メートルから登ってみたいと思わせてくれる。4月のイベントでは、全国からチャレンジャーが集まるそうだ。山頂から別府の街並みと別府湾が一望でき、本当にシンボルなのだと感じる。

[14座目 由布岳]
3度目の正直はあるもんだ。この旅初めての1日2座はかなりハードだったが、由布岳の山頂からの景色を見たく頑張った。6年前に初めて登り、山頂から湯布院を一望したい♪その願いがようやくかなった。それほど険しくないイメージだった東峰は西峰を上回る険しさだった。

[15座目 大船山]
山頂で出会った男性は「憧れ」と言った。九重山の東側に鎮座し九重山から届きそうで、届かない絶妙な山間が、いつかあそこまで!と思わせてくれるのもしれない。
あこがれだった法華院温泉で一泊できたのも、この山があったから。山頂からの大パノラマは、九重山の中庭を覗き混んでいるようだった。

[16座目 九重山]
九州で一年中賑わい続ける山、最高峰の中岳や久住山を筆頭に、時間や体力に合わせて、いろんなコースを選べ、一つまた一つといくつもの頂に立つことができる。
「あそこからはどんな景色が見えるのかな♪」と登ってみたい気持ちにさせてくれる。1日でうーんとお腹一杯になれるはず。

[17座目 涌蓋山(わいたさん)]
くじゅう連山の西の端にあり、すくっと立っている姿に、一際目を惹かれる。
火山特有の岩がむき出しのくじゅう連山とは全く違う山肌をしていて、ミソコブシ山~一目山へと続く稜線は女性のような美しい曲線をしている。るんるん気分で歩き続けられるだろう。静かに時を刻みながら九重山を見つめる姿に僕は「美しい傍観者」と思った。

 この日記に書かれている場所はこの辺りです