日記

雷鳥探して
2018.09.27

結果論だが、昨日の午後に足早になるが、奥大日岳に登っておくべきだったと思う1日となった。
7時すぎ、小舎に宿泊していた登山者は、剱岳に向かったり、立山に向かったりとそれぞれの目的地へと向かっていく。僕は奥大日岳へと、まずは尾根を駆け下りた。右には沸き上がる雲の中から、剱岳が見える。左に広がる紅葉の室堂とは対照的な雰囲気に、剱岳が幻の山にも見えた。
何度見ても思うが、あの岩山に登れるルートがあるのだからスゴい。

弓のような尾根を緩やかに下りて、再び奥大日岳に向かって緩やかに登っていく。途中で、弥陀ヶ原からスゴい勢いで立山連峰を飲み込むように、雲が上ってきて、奥大日岳も一緒に飲み込まれた。
山頂直前の風を遮れる場所で2時間近く晴れるのを待ったが、晴れる気配はない。山頂からの展望は3年前に見たからと、自分を納得させて、室堂へ向かった。途中すれ違う登山者から「雷鳥見ましたよ」と教えてもらったが、グララララと特徴的な声が聞こえるだけで、姿を見つけることはできなかった。

みくりが池温泉で温泉ランチをしてから、再び剱御前小舎へと、雷鳥坂を30分で駆け登った。雷鳥沢から霧雨になったことで、ようやくグララララと鳴く雷鳥の群れに近距離で遭遇できた。
最後は真っ白な羽色へと変わり始めた雷鳥の可愛らしい姿に、汗と霧雨で濡れながらもいい1日だったと思える自分がいた。

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 この日記に書かれている場所はこの辺りです