日記

九州最難関へ
2018.02.16

昨日の休養日は今日からの九州最難関となる縦走の準備で明け暮れた。大崩山(おおくえやま)から傾山(かたむきやま)を経由して祖母山までの2泊3日の縦走は、登山ルートの積雪量によって、3日以上を要する可能性があり、その分の食糧も背負うため、バックパックの重量20キロを超えた。

初日の今日は10座目となる大崩山に登り、鹿納山(かのうやま)、五葉岳(ごようだけ)まで縦走し、鉱山跡地へと下山する行程となり、コースタイムは15時間を超える。
そして今回、大崩山へ登るルートは、湧塚コースを選んだ。実は、計画当初は日之影町(ひのかげちょう)の鹿川から登る予定だったが、旅が始まってから宮崎県の方々との出会う中で大崩山が話題に上がり、今回どのルートから登るのかと聞かれることがあった。大崩山が近づくにつれて、前回も地元の人から言われた言葉を思い出していた。「大崩山はぜひ湧塚コースから登ってほしい」と。

遠回りになるけど「大崩山らしい登り方をしよう」と決め、延岡市まで下ってきた。しかし、天気予報は午後から雨だった。それでも、行くことを決断したのは、縦走となるからだ。それでも、花こう岩つくりだす、独創的な湧塚コースを登っているときは、時おり青空も見えた。
前回が坊主尾根コースを登ったことで、湧塚コースからの眺めは感慨深いものとなった。
所々、岩に氷が張り付く場所もあり、緊張を緩めずに大崩山山頂まで天候が崩れる中たどり着いた。

そこから五葉岳までの縦走と下山までは、厳しい戦いとなった。稜線には風雪に包まれ、予想以上に険しい岩稜と、積雪の中のアップダウンに背負う荷物がさらに重く感じた。しかし、初日は明日のためのいい布石とするために、我慢と言い聞かせ、張り詰めすぎないように、時々バックパックを下ろしては息抜きをして気持ちをリフレッシュさせた。

五葉岳からの鉱山跡地を抜ける下山道はかなり荒れていて、怪我をしないように集中力を保ちながらの行動となったため、自分が思っている以上に疲労度が高まっていた。
そうしてたどり着いた宿泊先の明かりが嬉しかった。1日13時間を超える戦いが終わった。

※YAMAPにてルートとより多くの写真をご覧いただけます。ページ下部のYAMAPバナーからご覧ください。(会員でない方もご覧いただけます。)

!登山ルートをYAMAPでチェック!

 この日記に書かれている場所はこの辺りです