日記

霧島下ろし
2018.01.26

今朝も寒波の影響は続き、澄みきった宮崎の空の下には、霧島連山が見える。高原町から宮崎市内まで50キロを歩き、最初は大きかった山々も最後には小さくかすかに見えるほどの大きさとなった。しかし、遠く離れても、見えるのは高千穂峰をはじめ、霧島の山々だということははっきりとわかった。

その山々からは冷たく強い「霧島下ろし」が吹き付ける。追い風ではあったが、その冷たい風は時々、身に染み入り、身体を何度も強張らせた。この風は、地元の人からすれば、この地の冬を感じるひとつ。春を待つ畑田には、たくさんの切り干し大根が天日にさらされていた。

地元の人に聞くと、切り干し大根には、太陽よりも、冬の乾燥よりも、冷たく強い「霧島下ろし」が不可欠だどいう。
毎日冷たく強い吹き下ろしてくる風もまた、遠く離れた土地に恵みをもたらしてくれていることを知った。

 この日記に書かれている場所はこの辺りです