日記

高隈山地
2018.01.19

今回の旅が始まってから、20日が過ぎる今日…最初の三百名山の高隈山(たかくまやま)に登る。桜島を登り終えた時から高隈山をどう登るか考えながら歩いてきた。
それを解決してくれたのは、地元の山岳会の方からのアドバイスだった。
高隈山は高隈山地の総称で実際に高隈山という山はない。複数の峰が連なり一つの山を形成している。
そのため、僕も高隈山は縦走してこそ、この山の魅力に気づけるのだと考えていた。

コースは山岳会の方からの情報を元に、垂水(たるみず)市内から垂桜(たるざくら)登山口まで、道路を行き、最初に最高峰の大箆柄岳(おおのがらだけ)を目指した。
遠くから見た高隈山地のイメージは、どっしりとしていて、ゆったりと登っていくのだと思っていた。
しかし、現実は違い山頂に近づけば近づくほど、険しさは増した。高隈山地は南北に峰々を結びながら、緩やかな稜線が続くが、東西には切れ落ちていることに登って初めて気付いた。

おすすめされた大箆柄岳から御岳までの稜線は、背の高いシャクナゲやアセビに囲まれて、展望は少ないが、気持ちがいいコース。主稜線から一つ離れた御岳からの展望は、たくさんの登山者がここからの眺めが好きだと言うように、高隈山地を見渡せるいい場所だった。
1,000mを超える山が7つある高隈山では、そのすべてを登ることで、全山縦走したことになるようで、とんがり帽子のような妻岳から横岳までのアップダウンは険しさはさらに増したが、一つ一つに個性があり、存分に高隈山を味わうことができた感じだ。
大箆柄岳~小箆柄岳(おのがらだけ)~御岳~妻岳~二子岳~平岳~横岳のすべての山頂には、大小様々な祠があり、この山もまた古くから地域の人々にとっての神として、崇められたのだと知ることもできた。

横岳から刀剣山(とうけんざん)へ下山し、一峰から夕日に染まる高隈山地を眺めながら、一日登り尽くした峰々に別れを告げた。
また一ついい山と出会うことができた♪

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 この日記に書かれている場所はこの辺りです