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jRO/ジロー 日本山岳救助機構会員制度

山の楽しみを支える万一の時の備え。

山は素晴らしい風景や思い出を私たちに与えてくれます。しかし、時に遭遇する自然の猛威には残念ながら太刀打ちができません。もちろん事故というものを望んでいる人はいないと思いますが、“万が一”というものは誰にでもあります。それは陽希君にも当然ながら言えることで、その万が一に備えることの積み重ねこそが、事故を未然に防ぐことにつながり、万が一の事故が起きたとしても、無事に山から生還する可能性を高めてくれるのです。救助する側も、救助される側も、それなりにリスクを伴う山の事故で、陽希君が長年使っている救助制度をご紹介します。

WEBサイトへ  山のお守り「ヤマモリ/YAMAMORI」
jRO/ジロー


「入会したきっかけは2008年のTJARに出場から」

2008年に開催されたトランスジャパンアルプスレース(通称:TJAR)に出場するために、国内唯一のプロアドベンチャーレーサーチームである、イーストウィンドのキャプテン・田中正人さんのすすめでjROに入会しました。TJARは、日本海の富山湾から太平洋の駿河湾まで、日本アルプスを縦断しながら約400kmにおよぶ道のりを幾日もかけて走り抜ける過酷なレースで、当然ながら山中での事故リスクは大きく、出場者にもリスクヘッジスキルが求められます。しかし昼夜を問わない山岳レースのため、事故とは常に隣り合わせ。万が一に備えて、救助を頼めるようにしておかなければなりません。しかし一般的な山岳保険はどれも、レースでの救助援助や保障は受けることができませんでした。

「保険ではなく、山岳遭難対策制度での
捜索救助費用をカバレージ」

一般的な保険は、リスクの大きさに比例する金額の保険金を先に支払い、万が一に備えるシステムですが、カバレージ制度を導入しているjROは、わずか2000円の年会費に加えて、前年度の事故負担金を加入者みんなで均等割りする事後負担システムです。ちなみに2014年度の事後負担金は、たったの600円でした。加入者全員で事故者を助けるということ自体が、なんだか日本人らしいシステムだなぁ思います。一見すると、「なんで事故も起こしていない自分が、他人の事故の負担をしなくちゃいけないんだ?」と思うかもしれませんが、登山などの自然を相手にしている以上、「絶対はない」だけにいつ自分が事故者になってもおかしくありません。だから入会者はみんな、「持ちつ持たれつ」の気持ちなんだと思います。

日本山岳救助機構会員制度「jRO(ジロー)」主なポイント

  • 【入会金】

    2,000円 (家族割引・団体割引あり)※消費税別途

  • 【会費】

    毎年2,000円(家族割引・団体割引あり)※消費税別途

  • 【事後分担金】

    事後分担金
    750円~1,500円の間の見込み
    注:年度終了後算出しますので、確定していません。

  • 【捜索・救助費用】

    550万円までの実費を補てん(下記の臨時費用を含む)

  • 【遺体搬送費用】

    30万円限度

  • 【関係者駆けつけ費用】

    10万円限度

  • 【謝礼費用】

    1機関につき1万円×10機関限度

  • 【病気による遭難】

    ・ 山行中の発病は100%補てん
    ・ 既往症、持病は削減あり

  • 【海外】

    なし

  • 【死亡見舞金】

    なし

  • 【講習会、研修等】

    都岳連等へ委託開催

  • 【救助隊斡旋】

    都岳連等と連携して派遣斡旋

  • 【継続】

    計算書送付後に、金融機関口座から振替。

  • 【団体、家族割引等】

    団体、家族割引ともにあり

  • 【制度の運営】

    日本山岳救助機構合同会社


「550万円までの捜索/救助費を補償」

他の山岳保険に比べると、わずか2000円のjROの会員費は驚きの安さだと言えます。しかし安いからと言って、「安かろう悪かろう」ではありません。捜索に必要なヘリコプター費用など、550万円までの補償があり、さらに遺体搬送や関係者の駆け付け費用まであります。

登山者が増えている近年、残念なことに遭難などの事故も多くなっています。山での救助要請の重要性は以前よりも高くなっているでしょう。「自分は必要ない」とは思わずに、「他人に迷惑をかけない」ということを意識する必要があります。救助してもらうことはもちろんですが、最悪の場合でも自分の遺体を山から出してもらうために、そして家族に迷惑をかけないために、いざと言う時のケジメを、jROに加入することで得られると思うのです。

マンガで解るjROの会員制度について




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