日記

あの急登へ
2019.04.28

新年号スタートまであと4日となった昨日、この時期としては強い寒気が流れ込んだ。戸隠も例外なく吹雪となり、朝は-6度まで冷え込んだ。標高1200メートルでこの気温だから、高妻山(たかつまやま)山頂は-12度くらいだろう。
雨からみぞれ、雪となったため、風で積雪がない場所はガリガリに凍っている可能性が高いと予想される。
一番の緊張所は山頂手前の急斜面だ。5年前に初めて登った時は、目の前にして驚いたのを覚えている。あの急斜面に雪が積もれば、さらにその斜度は増している気がした。

久しぶりにきしきしと新雪を踏みしめる音を鳴らしながら、登山口の戸隠キャンプ場へ向かった。戸隠キャンプ場はゴールデンウィークからオープン、たくさんのテントがあったが、きっと予想外の雪と寒さで、凍えながら昨夜を過ごした人もいるだろうと横目に見ながら、牧場へと進む。

2度の渡渉をしてから、早速、弥勒(みろく)尾根新道の急登が始まった。降り積もった雪の下は凍っていて、特に木の根はツルツルだった。先行する他の登山者に追い付き、追い越したあとは、先頭になり、積雪も深く、ラッセルする場面もあった。

五地蔵山の手前で、展望が広がり、遠く富士山は真っ白くなっていた。冷え込んだ空気のおかげで、春霞で微かに見えていた山々も、今日は大分はっきりと見える。
頸城(くびき)の山々も北アルプスも越後の山も、雪解けが進んで少しくすんでいた雪が真っ白な雪へと変わっていた。空気も透き通り、清々しさもある。前半はスノーシューでガンガン登っていくが、急斜面では慎重に登った。

戸隠連峰は修験道の名残があり、戸隠山は表行場、高妻山は裏行場となる。五地蔵の次は六弥勒、七薬師、八観音、九勢至(くせいし)、十阿弥陀と続き、高妻山山頂となる。行場は乙妻山(おとつまやま)までさらに続く、早く高妻山に登頂できれば、乙妻山まで足を延ばそうかとも考えていた。

雪がしっかり絞まっていたこともあり、予想よりも早く五地蔵山を通過、そこからアップダウンを繰り返し、雪庇や滑落に注意しながら、迫る急登の直前で、ようやくアイゼンに履き替えた。
傾斜がきつくなるにつれて、直登からジグザグと蛇行を繰り返しながら、徐々に標高を上げる。一番の急斜面はまさに雪の壁、しっかりとピッケルを雪に突き刺して、身体を上へと引き上げた。そこを登りきると、緩やかになり、山頂は間近となった。

半分雪に埋まった山頂標識が見えた。そして10時前、149座目高妻山山頂に登頂した。
山頂からは360度の素晴らしい景色が広がっていた。乙妻山まで進もうかと、高妻山の山頂をあとにしたが、直下がナイフリッジになっていて、そこを下りることがなんだか気持ち悪く、危険を感じたため、引き返し高妻山山頂でのんびり景色を見ながら、湯をわかしコーヒーを飲んだ。

山頂標識を掘り起こし、登頂写真を撮ったあとは、再び戸隠キャンプ場へと下山した。
下山はあっという間、2時間ほどで、白樺食堂に到着。戸隠そばを食べて、宿へと帰った。
明日は150座目戸隠山だ。

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