日記

真っ白
2018.08.20

本巣市根尾(もとすしねお)から峠を越えて、揖斐川町(いびがわちょう)徳山へ。
日本一の貯水量を誇る徳山ダム沿いの国道を歩くが、湖を眺める時間よりも、トンネルの中を歩く時間の方が長かった。なんと計4本で約7.5キロもある。
国道は福井県へと抜けるトンネルが工事中のため、途中で終わっている。5年後にはどうやら開通するそうだ。

61座目となる冠山(かんむりやま)へは、冠山峠へと続く舗装された林道を登っていく。
起点からは10キロほどで、峠となる。

標高が上がるにつれて、雲行きが怪しくなってきた。国道の終点からかろうじて見えた冠山も、すでに雲の中に消えていた。予報よりも早く台風の影響が出始めていた。県境となる峠から登山開始となるが、見えるはずの冠山は全く見えない。
ここまで登ってきた61座のなかで一番真っ白世界の中を歩くことになったが、マッターホルンのような特徴的な山容と展望が売りの山でここまで真っ白だと、なんだか気持ちがいい!

また、発見もあった。昨日の能郷白山では顕著な秋の訪れを感じなかったが、冠山はナナカマドやブナ、カエデなどがすでに色づいていた。
たった2時間ほどの登山となったが、気分は良かった。

峠は霧雨が降っていたので、休むまもなく福井県側へと林道を下った。
宿についたときにはすでに辺りは暗くなり、この日1日の移動距離は58キロとなっていた。
冠山は僕にとって、幻の山となった。

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