日記

最高のコンディションで!
2018.06.14

扇ノ山(おうぎのせん)や氷ノ山(ひょうのせん)などこのあたりは「孤高の人」のモデルとしても有名な登山家、加藤文太郎さんがトレーニングの山として、足繫く通われたと聞く。そして、今日登る氷ノ山へのルートを決めるときにも、文太郎さんが歩いたという「ぶん回し」をたどることにした。

氷ノ山も3年前は暴風雨の中での登山となり、全く山でのんびりすることも景色を堪能することもなく、下山したのをよく覚えている。
だからこそ、良いコンディションを選びたい気持ちが強く、梅雨時期の数少ない晴れの日を氷ノ山にあてた。

予報どおり、朝からすっきりと晴れ、三の丸へ登りながら、昨日は全く見えなかった扇ノ山も早い段階で見ることが出来た。雪国特有の背の高いチシマザサの中を行く登山道は、よく整備され、三の丸山頂の小さな展望台からは、氷ノ山へと続く道がはっきりと見え、氷ノ山山頂の三角屋根の避難小屋も見えた。また、遠くは大山や那岐山(なぎさん)などもわずかに見ることが出来た。

三の丸からの景色と空気感、風の強さなどすべてがパーフェクトで、氷ノ山へ向かう足を止めて、三の丸での静かな時間を過ごした。
とても、贅沢な時間だったと思う。

それから氷ノ山山頂まではあっという間、途中には長い間雪に耐え続けた、背丈は低いが力強い幹肌をした大木が、登山に変化を加えてくれた。
氷ノ山山頂は平日ではあったが、たくさんの登山者でにぎわっていた。その中に混じり、3年前のことを思い出しながら、昼食をとった。山頂で2時間ほど過ごしたが、山頂は交差点のようだった。鳥取県側から登る人、兵庫県側から登る人、それぞれのルートから登り、また違うルートへと下山していく。ハチ高原の方から林間学校の授業で登ってきた小学生たちもその中の一つだった。仲良くシートを広げて、背負ってきた弁当を食べる姿が何ともほほえましかった。

氷ノ山から鉢伏山(はちぶせやま)へ向けて、ぶん回しを続け、ハチ高原へと下りた。
梅雨時期のこれ以上ない最高のコンディションで氷ノ山に登ることが出来て、いいリベンジが出来た。

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 この日記に書かれている場所はこの辺りです