日記

九州卒業
2018.03.27

対岸の下関がよく見える風師山(かざしやま)で、九州の3ヶ月間を振り返る。
あまりにもいろんなことがあったためか、逆に思い浮かぶのは昨日の洞窟探検だけだった。長かったといえば長かったが、あっという間ではなかったことは確かだ。
九州最終日を惜しむかのように、春休みで賑わう門司港を散策しながら今年で還暦を迎えた関門トンネルへと向かった。人生で3度目となる関門トンネルは、旅で唯一の海底トンネル。海はシーカヤックで渡っているが、ここはその必要がない。

トンネル内は春休みの影響だろう、たくさんの人で賑わっていた。山口県側から来る人、福岡県側から来る人、日課の散歩で何度も780メートルのトンネルを往復する人、バイクや自転車を押しながら家路へと向かう人、その流れの合間を縫って、僕は写真を撮りながらトンネルの中間へと進んだ。
あっという間に九州と本州の境となる福岡県と山口県の県境に着いた。一歩跨げば、その先は本州最初の山口県となる。
国道で歩行者専用の海底トンネルは日本でここだけであり、さらに、60年前世界初の海底トンネル、3度目とはいえ、気持ちは高ぶる。

簡単に跨いで先へ進めないので、納得の記念写真が撮れるまで何度も繰り返した。特にこの日は観光客も多かったので、同じように県境で写真を撮りたいため、順番待ちができるほどだった。
動画と静止画を撮影したかったために、他の観光客の人が終わるのを待っていた。そのため、写真撮影をする人たちのカメラマンになっていた。
5組ほどシャッターを押したが、少しでも記念になるいい写真を撮ってあげたいと、気持ちが入った。中には、来年の年賀状にしたいという御夫婦もいた。
ある程度トンネルを行き交う人が落ち着いてきたタイミングで、ようやく自分の納得の行く撮影ができた。それから、トンネル後半を歩き、エレベーターで山口県の地上へと躍り出た。
時計を見てビックリ、トンネルに入ってから出てくるまでになんと!1時間以上いた。
しかし、それだけ時間をかけたので、これまでで一番いい写真を県境で撮影することができた♪

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