日記

佐賀の名峰
2018.03.13

自分のルーツとなる佐賀に入ってから、日本三百名山ではない「天山」登るかどうかを悩んでいた。計画当初はルートにいれていたが、ここ最近の天候不良や体調不良などで、旅が進むスピードが遅くなっていることに不安が募っていたために、直前でどうするか悩んだ。

そんなとき、従兄弟が「天山は山頂からの展望がいいよ~佐賀平野と有明海が一望できるよ~」と、悩んでいた背中を押してくれた。また、この言葉になぜ天山に登ろうと思っていたかを思い出した。それは、かつて佐賀県に来るたび、父の実家から近くにある佐賀県の名峰だと教えてもらったり、登ることを進められたりしていたことから、いつしか登ってみたい山になっていたのだった。

それに合わせて、天山の山向こうに、蕎麦屋を営みながら65歳で現役のサーファーの親戚のおじさんがいることを教えてもらった。父とも幼少時代によく遊んだと聞いていたので、どんな人なのかすごく興味が湧いてきた。何よりも父と同い年でサーフィンをしていると聞いたことが、初対面だが会ってみたい決め手となった。もちろん事前に連絡を取って、会いに行くことを快諾してもらい、天山に登ってから唐津市側に下りることを決めた。

朝霧の中を天山に向けて歩き出す、天山の9合目までは舗装路を延々と登っていく。途中川沿いを歩いていると、サッカーボールが落ちているのに気づき、名前が書いてあったので、持ち主探しに集落を走り回ったが、運よく集落に一軒だけある名前だったため直ぐにたどり着くことができた。

標高が上がるにつれて、気温も上がっていき、登山口に着いたときには汗びっしょり。登山口から山頂まではあっという間だったが、景色は一変した。
杉桧の林から自然林となり、高い木がなくなると、東北の森吉山を彷彿させるような美しい景色が広がっていた。その美しさに「いいね~気持ちがいい」と声が出る。そして、南からの風が強く吹く山頂に到着した。

広い山頂からは、霞がかった空の下に佐賀平野が見えた。父の故郷が一望できる山に登る事ができて感無量だった。
小さな子供をつれて登ってくる親子を見て、いつか自分にも子供ができたら、この山に来て「あそこはじいちゃんの故郷だよ」と言ってみたいと思った。
天山の山頂でランチをしながらゆっくりして、おじさんの蕎麦屋がある唐津の七山に向けて、満ち足りた気持ちで歩き出した。

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 この日記に書かれている場所はこの辺りです