日記

2百名山達成
2015.12.31

桜島の御岳には1955年の大規模な噴火で登山者も被害が出たため、それ以降現在に至るまで、入山禁止(登山禁止)となっている。
したがって、百名山や二百名山が選ばれる以前から、登れない山だったことになる。
ピークハント(山頂に立つことが最大の目的)思考が高まる登山スタイルに、桜島は相反する山となる。決して人の力ではコントロール出来ない火山に敬意をはらい、人の判断で入山禁止と決められた山だ。

山頂に立つことが全て(「登頂した」とは言わない)と考える人にとっては、桜島に登れる日が来ることを切に願っていることだろう。
実は僕もそのひとりかもしれない。
登山とは字のごとく「山に登る」だが、登らない(山頂に立たない)登山もあるのかもしれない。
今日はそんな日になる。

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日本は火山大国なので、今までにも最高峰に立てないことは何度もあったが、それでも、山頂手前まで行くことはできた。
だが、それらの山に比べれば、桜島は遥か彼方に山頂があり、標高の半分にも満たない湯ノ平展望所が現在の桜島の入山できる最高峰になっている。
標高373メートル!
数字ではとても桜島御岳に登頂したとはいえないだろうが、これが現状だ。
宿を出発してから、1時間で湯ノ平展望所に到着した。最後の山はもちろん笑顔での登頂!

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展望所から見える鹿児島のシンボルともいえる桜島は、人を寄せ付けない山ではなく、たくさんの人があの頂から鹿児島を見下ろしてみたいと思わせてくれる憧れの山に見えた。
やはり山は自分の足で登り、見上げたあの頂からの展望に憧れを抱くことで、たくさんの人はいくつもの山に足を運ぶのだろう。
僕も2百名山の最後がこの地であった意味(意図)を考えた。

自分の山へ向かう足はまだまだ止まらない。もちろん旅も!
次に登りたい山を探そう…そう桜島に登れる日が来ることを願って!
上へ上へ一番高いところへ、山を登れる幸せを次の山へ求めよう♪

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10時に展望所を出発、桜島から旅の終点「佐多岬」へ踏み出した。
残り100キロ!
どんな風にゴールしよう?そんなことを考える日もあった。
新年初日の出と共にゴールも考えたが、これは自分の旅、先のことよりも今ある時間を大切に、この一歩を大切にしようと。だから初日の出を見ることは重要ではない。
まぁ~佐多岬の初日の出は前日から交通規制がされて、当日は1,000人を超えると聞いて、臆してしまったところは正直ある。
それと、ゴールに向かう途中でたくさんの人から、「佐多岬で待ってます♪」と声をかけていただいた。
中には子供たちも!
初日の出のタイミングでゴールすれば、ここまで一緒に旅をしてきてくれた応援の人たちとゴールが出来ないかもしれない。
それもあり、混雑が落ち着くであろう昼過ぎにゴールと思った。

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いつものように31日も宿に宿泊して、いつものように太陽が昇ってからゴールを目指そうと決めた。
今日の目的地は錦江町、それでも60キロを歩く。
夜暗くなるまで、ゴールへ向かう僕の背中をたくさんの声援が押してくれた。
明日はいいゴールができそうだ。
皆さんとの旅も明日いよいよフィナーレだ。

 この日記に書かれている場所はこの辺りです