日記

長かぁ~
2015.09.29

今日は久しぶりの1日60キロを超える移動となる。
60キロを超えるのは、思い返せば、櫛形山に登った日以来だった。
久しぶり過ぎて、体がビックリしないか…少し心配になりながら出発した。

一昨日の安平路山と南駒ヶ岳縦走の疲れが今日になって出てきているのを感じた。なかなか目覚めない体とは対照的に今日は昨日以上に気持ちのいい空が広がっている。
天気予報でも、今日は大陸からの乾燥した北風が吹くため、1日を通して気持ちがいいようだ。一転、北海道は冬型の気圧配置により大雪山系では初冠雪になるらしい。とはいえ、これで例年通りだろう。去年が2週間も早かったことを思い出した。

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冷たい北風を体に受けながら、まずは伊那から中央アルプスを木曽路へと貫いた長ーいトンネルに向かった。山にドデカイ穴を掘ってしまう人間の力に驚かされながらも、その力で自然が変えられてしまう怖さも感じつつトンネルへ入った。
そう感じながらも、今こうしてこのトンネルがあることで、自分も含めたくさんの人が助けられている。ついこの間、古道を歩いて昔の人の気持ちに触れていた。自分の旅への矛盾を少し感じる瞬間だった。

それから、今日もたくさんの人が車を止めて、声援を送ってくれた。
そんな中、久しぶりに「一緒に歩かせてください」という男性が現れた。
歩きながら話をすると、僕の旅に触発されて来年の5月から九州福岡県を出発して北海道まで5,000キロを歩くと教えてくれた。

福岡県から北海道までで、山は登らずに舗装路だけを歩く。それで5,000キロ?
何か目的がありそうなにおいがしたのでさらに聞くと、実は企業の社長さんらしく、南は福岡県から北は北海道まで全国に散らばった取引先の会社を徒歩で歩いて回ることを計画したそうだ。なんとも面白い企画であり挑戦だ。
もし、取引先が100社あれば「取引先100社一筆書き」の旅だ♪
社長さんみずから歩くのもいい♪また、社長だから意味があるような気がする。
ただ、日本を歩くだけでなく、ご自身の特徴や目的に合わせた旅の仕方もあるんだなぁ~とこの社長さんのアイディアに感銘をうけた。その社長さんとは、ちょうど木曽福島の取引先の会社で別れた。これから大切な打ちわせがあるとのことだった。
旅が無事に成功することを願った。

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木曽福島を過ぎてから、懐かしい御嶽山へ続く道を歩いた。実際に目にするのは昨年以来だった。
王滝村から見えた御嶽山は山頂は灰で白くなり、うっすら煙も見えた。
今は落ち着き、遠目では変わらぬ美しい御嶽山がそこにはあった。
澄み切った空と鮮やかな青の湖が美しさを際立たせていた。

宿まで20キロとなり、最後は夕暮れで暗くなる王滝村を走り抜けた。
途中の自然湖が東の空をきれいに写した。
800年前に岐阜側から落ち延びてきた人たちの隠れ里だったと言われる滝越地区に着いたのは、日暮れギリギリだった。

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昔は森林鉄道が走り、賑やかだった滝越も今はひっそりとたたずんでいた。
でも、山の奥の奥に今も生活をしている人の温もりはしっかりとあり、現代ではなかなか味わえない世界があった。
時代が止まっているような空間にいい居心地を感じた。またまた、再び訪れたい場所のひとつになった。
滝越も今年一番の冷え込みとなるようだ。

 この日記に書かれている場所はこの辺りです