日記

船形山?御所山?
2015.07.22

誰もいない山荘で夜明け前に目が覚めた。
1ヶ月前よりも日が登るのが遅くなっているのを感じる。
薄暗がりの中、一人朝食を食べていると、突然地元の山岳会の方が登場した。
仕事で緊急時に使う無線機のチェックに来たそうだ。薄暗がりだったので、ドアが開いた瞬間、お互いにビックリしていた。
支度を済ませて、5時に19座目の船形山に向けて出発した。山岳会の人たちからも「気を付けていってらっしゃい!」と声援を頂いて、まずは切り立った谷を抜ける林道を1時間ほど歩いた。
そこから昔の作業林道の名残がある登山道を歩き一気に標高を稼ぐ。けっこう高いところまで、人工林が続いていた。

稜線の登山道に合流すると辺りは一気にブナの木々におおわれた。
森林限界までの1時間ほどは歴史を感じる立派なブナたちの間を抜けて歩いた。
山岳会の人が言っていたこの山の魅力が立派なブナの林だというのが納得できた。さらに標高を上げていくと、森林限界を越えて、灌木の間からチラチラと船形山の山頂が見えた。

IMG_20150722_075327

今日はいつもより早い時間の登山だし、このままいけば8時前に登頂する、さすがに早いから応援の人は誰もいないだろうと思っていたら、なんと山頂に人影が見えた。
まだ7時過ぎだというのに!いったい何時に登ってきたのかと不思議に思いながら、最後の登りに入った。
森林限界からの灌木はトンネルのようになっていて、頭はよくぶつけるが、トトロの家に続くトンネルのようで、なんだかワクワクする。
山頂稜線に出ると、すぐに山頂の標識が見えた。
山頂には先ほど見えた人影よりもたくさんの人がカメラを片手に僕に手を振っていた。手を振り返すと「お疲れ様です♪船形山にようこそ!」という声が聞こえた。
山頂に着くと、応援の方々からの拍手と「予想通りの時間だったなー♪」という声が聞こえた。

IMG_20150722_082451

撮影スタッフのインタビューに答えたあと、待っている応援の方に「今日はさすがにいないと思ったのですが、何時に登ってきたのですか?」と聞くと、一番早い人で3時という人がいた。
その他のほとんどの人は僕よりも遅く登り始めたそうだ。
実は宮城県側から登れば、1時間ほどで登れる登山口があるのだ。

地元の人が「こんなに晴れて、遠くの山まで見渡せる日はそんなにない!」と言っていた。
遠くは次の山がある朝日連峰まではっきりと見えた。月山にはたくさんの雪がまだ残っていた。
山頂にいた人は山形県と宮城県の方がほとんどだった。

昨日、尾花沢の人から「どこの山に登るんだ?」と聞かれ「船形山です」と答えたが、皆さん一瞬間があり、「あぁ御所山かぁ♪」と口を揃えて言っていた。
気になっていたので、山頂で聞いてみると、宮城県の人は皆さん「船形山」といい、山形県の人は皆さん「御所山」というらしい。
呼び名が違う山は各地でたくさんあるが、船形山の場合は宮城県側から見ると船をひっくり返した船底のような形に見えるから「船形山」というらしい。
山形県からみると船底のような形には見えないらしく、実際に昨日尾花沢から見えたときはきれいな三角の山頂が見えた。
今は広く船形山と呼ばれているが、御所山の呼び名の方が古いらしい。

IMG_20150722_085047

山頂には神様の社があったので、この山も古くから山岳信仰の山だったのだろう。
今でこそ道が整備され、宮城県側からなら短い時間で登れるが、山の名前を聞くと昔は山形県側から修験者が登っていたような気がする。
しかし、御所山の名前の由来にはたどり着けなかった。次回登りに来るときまでの宿題にしよう。
山頂にいた方々の写真やサインに応じていると、あとから「良かったぁ~間に合ったぁ♪」と息を切らしながらギリギリ間に合った人もいた。皆さんの素直な笑顔が嬉しかった。

IMG_20150722_111900

結局、山頂には1時間くらい滞在した。
実は今日のメインは下山後に待っていた。
下山口から宿まで、灼熱の太陽の下での40キロの舗装路歩きが待っていた。
標高が下がり時間が経つにつれて、気温はぐんぐんと上がり、露出した肌はどんどん焼けていく。
うだるような暑さのなか、気持ちよく歩くことができたのは、カッパクラブの同期の友人が登場したからだった。何の前触れもなくいきなり走る気満々の格好で現れた!!
去年は蔵王山を一緒に登ったが、今年は一緒にロードを走ることになった。
くしくも今日は山形で今年一番の暑さの日に♪

途中で知ったが、通過した東根市は最高気温37度だったらしい。通りでちょっと休憩と、座ったコンクリートが焼けるように熱かったのも納得がいく。
昨年の旅から通じて、36キロといままでで一緒に走った距離は最長だ。
一緒に走った人は今までにもいたが、こんなに長いのは初めてだった。

猛暑日に負けることなく、予定の時間に宿に着けたのは友人のおかげだろう!
宿には友人の働いている福島の果樹園から桃が待っていた!!
贅沢者だが、桃は大好物だ♪夕食で3玉も食べてしまった♪
今日の疲れも桃で吹っ飛びましたとさ!

IMG_20150722_084335

 この日記に書かれている場所はこの辺りです