日記

島原湾往路
2015.12.20

ピンと張りつめた空気の中、夜明け前に宿を出発。
向かうは島原湾!
今日は島原湾をシーカヤックで横断する日。
瀬戸内海を横断したときから約1ヶ月、前回は10キロほどだったが、島原湾は約22キロとなり、距離も時間も長くなる。
旅の終盤は心身の蓄積された疲労や上半身の筋力低下もあるので、楽勝ではないだろう。

また、初めて漕ぐ島原湾は干満の差が大きかったり、海苔養殖の漁船の往来が激しいエリアを通過することであったり、内海とはいえ注意しなくてはいけない要素が多く、不安は今回も付きまとった。

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出発地点の漁港までは10キロと、ウォーミングアップにはちょうどよかった。
朝靄の向こうには、どでかい普賢岳が見えた。
今日は対岸が見えているので、目標ができて少し安心して漕げそうだ。

10時の出発目標に合わせて、8時半に漁港に到着し、久しぶりのシーカヤック装備の準備をした。
島原湾横断には、今回も昨年の大隅海峡横断の時に使用したSOUTHERN WORKSさんのシーカヤック(安定感、操作性、直進性など総合力がある)を使わせていただく。また、サポートは関西のアドベンチャーレースの仲間のご夫妻がわざわざ九州まで来てくれた。
シーカヤックの装備を漁港まで運び、待機してくれていたサポートメンバーと合流、海上の状況やコンディションなどを話ながら、抜けのないように準備を整えた。

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10時、予定通りに出発。準備中に集まった応援の人たちに見送られて出発した。漁港を出ると、目の前に海苔の養殖地が見渡すがぎりに広がっていた。また、海の中に電信柱が立っていて、初めて見る景色にビックリした。
風もなく波も穏やかで、視界もよく、干潮のタイミングではあったが、僕が通ったルートは影響は全くなかった。海苔養殖地帯を抜けると、広大な定置網(これも海苔養殖?)が広がった。
海苔養殖の漁船が縦横無尽に通過する。国道航路に出るまで、緊張の時間が続いた。

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1時間ほどで、国道航路に合流して、少しホッとした。しかし、緊張の糸は対岸につくまでは当然のように切ることはできない。国道航路には30分おき位にフェリーや高速船が行き来した。

波や風は島原に渡りきるまで、ほとんどなかった。
しかし、平成新山の雪化粧に見えていた山頂が火山活動の噴煙だと分かった最後の1時間が一番緊張の時間となった。
島原湾の島原近郊は海底が複雑な地形をしていることから、潮が激しく動いていた。さらに休日ということで釣り船やレジャーボートがたくさん出ていて、その中を抜けていくことになった。
しっかりと上陸地点の秩父が浦が見えてくるまで、漕ぎ続けるためにも、空腹をこらえた。

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最後はヘロヘロになりながら、それでも予定通りの3時間で島原湾往路を無事に終えられた。
3時間の中で、リラックスして久しぶりのシーカヤックを楽しめたのは一時だけ、ほとんどの時間は顔を強張らせながらとなった。
3時間漕ぎきったときに、アドベンチャーレースでは3倍以上の時間を漕ぎ続けることもあるのに、自分のパドリングパワーの低下を強く実感した。

フラフラになりながら、サポートの友人の力を借りて、シーカヤックを片付けて、明日の普賢岳に向けて、体を休めた。

 この日記に書かれている場所はこの辺りです