日記

小秀山を越えて岐阜へ
2015.09.30

天気予報通り、今年一番の冷え込みとなった。お世話になった宿を出ると、温度計は2度だった。
3,000メートルのアルプスはマイナスだろう。
身震いをしながら小秀山登山口へ、8時前に登山口を出発。この辺りの山には木曽桧が多く見られ、登山道は木曽桧の植林地を抜けていくような感じだ。隣り合う山の伐採された山肌がこの地の林業がまだ続いていることを教えてくれていた。

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東京スカイツリーよりもちょっと高い標高の小秀山山頂には、少しのんびり登りながらも、1時間ほどで到着した。
山頂には、平日の朝にも関わらず、たくさんの人が出迎えてくれた。
皆さんの笑顔を見て、振り返るとドデカイ御嶽山が飛び込んできた。
噴火口であろう場所からは今も煙が昇っていた。その奥には、まだ立ち入ることができない剣ヶ峰も見えた。

山頂に着いてまずしようと決めていたことは、御嶽山に向かって手を合わせること。
今回は登ることができない御嶽山だが、一番近い場所から見えるこの小秀山で犠牲になられたか方々のことを想い合掌した。
それが、この山での一番の目的でもあった。

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久しぶりの2,000メートル切りの山ではあったが、山は本当に秋の深まりが早いことを感じさせてくれた。
また、嬉しいことに、西に目を向けると名古屋の町や伊吹山、御在所山、白山など西日本の山々もこの旅はじめて見ることができて、旅の舞台がもうすぐ、西日本に入ることを実感した。
本当にここまで歩いてきたんだと、じんわり感じた。

当初は、小秀山から王滝村へ戻り、北上して北アルプスへ入る予定だったが、応援者の方からのアドバイスもあり、岐阜側に下山して位山に登り、高山から上高地に行くルートに変更した。その方が、北アルプスを終えたあとの北陸の山をスムーズに登ることができると判断したからだ。
また、当初は通れなかった下呂温泉にも再び訪れることができて、嬉しい誤算となった。
下呂と言えば「鶏(けい)ちゃん」がある。昼御飯に鶏ちゃん!のイメージがしっかりできていたのだが…しかし、下山時に実はまた右足首を捻挫してしまった。
前回ほどでは無かったが、靭帯か腱を伸ばしてしまい、それが変な場所にずれたようで、1時間で下山する予定が、2時間もかかってしまった。その結果、鶏ちゃんは早々にあきらめることになった。
何とか下山して、とぼとぼと下呂に向けて歩いていると、痛めた足も徐々に痛みが引き、普通に歩けるようになった。

すると、道端のお土産屋さんに、鶏ちゃんののぼりを発見!上に目を向けるとなんとレストランがあった。あわよくば去年ダメだった杉の子に行ければと思っていたが、のちのち杉の子の前を通過したときに看板を見たら、今日は臨時休業となっていた!

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さらに、時間がたつにつれて、足の痛みはほぼなくなり、走れるまでになっていた。このときは自分の体に驚いていたが、このときの走りのしっぺ返しが来ることを気にしてもいなかった。

走り始めると気持ちはすでに去年も入った河原の湯!自分の中で、下呂温泉に来たらあそこに入らなければ、下呂温泉から出れないと決めていた。
橋から丸見えの河原の湯は今年も健在だった。
かけ降りて早速準備を始めた。

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するとそこへ、今年もあのおばちゃんがやって来た。熱い源泉をさわって笑われたおばちゃんだ♪
僕はしっかり覚えていたが、おばちゃんに「覚えてますか」と聞いたが、「知らん!」と即答された。それでも、会えただけで今年も下呂温泉にきた感じがして嬉しかった。
去年も温泉でリフレッシュしたあとにまたすぐ走って汗だくになったが今年もそれは変わらずだった。

温泉効果でほぐれた体で快調に走ったら、案の定宿につく頃には痛みがまた出てしまっていた。
でも、最後はいい1日だったと言える日となった。

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 この日記に書かれている場所はこの辺りです